【実験報告】301リダイレクトでは不自然なリンク警告からは逃げられない

不自然なリンクなどで警告を受けてしまい、リンクが外せない事が原因で警告が解除されない場合、301リダイレクトでドメインを移転する事で、警告を回避出来るのか?という事が少し話題になっていた事がありました。

301リダイレクトに関しては、サイトの良い評価だけを引き継いだ状態で移転出来るのでは、という考え方も存在していたかと思います。
僕もそう思っていましたw

2012年8月下旬、不自然なリンク警告を受けたサイトが301リダイレクトでのサイト移転をした場合、不自然なリンク警告を引き継ぐとGoogleから発言がありました。

参考
301リダイレクトは、不自然リンクのペナルティも一緒に連れて行く

Googleは立場上、こういった回答をせざるを得ない部分もあるのかな?と思っていましたが、リンクの評価も引き継ぐ301リダイレクトが、不自然なリンクを引き継いでも何ら不思議では無いだろう、という事も思っていました。

そこで、移転に関する実験をいくつか行い、本当に移転先に不自然なリンク警告が来るのか?
来るとしたら、どの位の期間で来るのか?を実験してみました。

自由に使える警告を受けたドメインが少ないので、多くは試せていませんが、ご確認頂ければと思います。
実験出来たのは1パターンずつですので、あくまで参考程度に留めて下さい。

3パターンの移転実験と結果

まず、結論から言いますと、警告が来た移転方法は1つだけでした。
ただし、警告を引き継がない移転方法ですとリンク評価が引き継がれず、一からのスタートとなります。
以下、実験の詳細です。

旧ドメインの状況

3サイト利用しています。
元々、自演リンクを多数行なっていたアフィリエイトサイトでした。
インデックス数は15ページから20ページ位です。
少しだけミドルキーワードで上位表示してた時期があった様子です。
警告後は、一気にターゲットキーワードの順位がダウンした様子です。

2012年2月~3月にかけてリンクの警告を受けています。
旧サイトへの不自然なリンク警告メッセージ

再審査リクエストを繰り返していますが、8月下旬まで解除されない状態が続いています。
旧サイト再審査リクエスト後の再警告メッセージ

実験時の共通事項

全て2012年9月1日から実験を開始
ウェブマスターツールのアカウントは旧ドメインと新ドメインで分ける
ウェブマスターツールの【アドレス変更】は使わない

1.x-robotsタグを利用した移転方法

旧ドメインのコンテンツを、新ドメインへそのまま移動。
ディレクトリ構造、ファイル名などは変更なし。
各ページから1対1で301リダイレクトを行う。
※ただし、X-Robots-Tag HTTPヘッダーでnofollowを指定しています。

x-robots-Tagの使用方法は、以下を参考にして下さい。

参考
リダイレクトを行うので既存ユーザーの取りこぼしは防げます。
ただ、nofollow属性付きの移転ですので、リンク評価は引き継がないものと思われます。

x-robotsタグを利用した移転の結果
1ヶ月間リダイレクトし続けましたが、ペナルティは引き継ぎませんでした。
移転評価を引き継いで順位が付いた様子も無く、本当にリダイレクトだけが機能している状態でした。

2.「移転しました」というメッセージを設置しての移転

旧ドメインのコンテンツはトップページを除き削除。
旧ドメインの下層URLからは、旧ドメインのトップページへ301りダイレクト。
旧ドメイントップページに「移転しました。移転先はhttp://www.example.com」というリンクを設置。
移転しましたリンクはnofollow属性にする。
旧ドメインのコンテンツを、新ドメインへそのまま移動。
ディレクトリ構造、ファイル名などは変更なし。

SEO is DEAD!! WEB in the morningさんが、301リダイレクトをしなくてもGoogleはドメイン移転を認識するという記事を公開しており、面白く感じましたので、こちらの移転方法をアレンジして試してみました。
多分、dofollow属性だと、通常移転の様にリンク評価を引き継いでペナ判定を食らうと思ったので、nofollow属性のリンクにしています。

「移転しました」というメッセージを設置しての移転の結果
1ヶ月間リンクし続けましたが、ペナルティは引き継ぎませんでした。
移転評価を引き継いで順位が付いた様子も無く、nofollow属性のリンクが1つ機能しているだけの様な状態でした。

3.301リダイレクトを利用しての移転

旧ドメインのコンテンツを、新ドメインへそのまま移動。
ディレクトリ構造、ファイル名などは変更なし。
ウェブマスターツールの【アドレス変更】は使わない。
各コンテンツから1対1で301リダイレクトを行う。

スタンダードなドメイン移転方法です。
Googleから正式に警告は引き継ぐと発表がありましたが、実際どれ位の期間で警告が来るのか?
順位の挙動はどうなのか?などが見てみたかったので、試してみました。

301リダイレクトを利用しての移転の結果
不自然なリンク警告を引き継いだ様な挙動が見られました。
次で詳しく解説します。

301リダイレクトは不自然なリンクの警告も引き継ぐ

移転実験から約1ヶ月後の2012年10月3日に、新ドメインのウェブマスターツールに警告が届きました。
新ドメインへの不自然なリンク警告メッセージ

モニタリングしていたキーワード(全てテールワード)の順位推移
キーワードA
キーワードA順位推移グラフ

キーワードB
キーワードB順位推移グラフ

キーワードC
キーワードC順位推移グラフ


全てのキーワードが、移転後、早い段階で順位が付いています。(テールワードですが)
また、移転実験開始して1週間目くらいから、旧ドメインのリンクが新ドメインのウェブマスターツールに引き継がれている状況が確認されました。
その中には、自演リンクも含まれています。
ただ、しばらく順位は安定し警告らしきものは来なかったので、このまま来ないのかな?と思っていました。
結局1ヶ月後に警告が届き、数日後、モニタリングしていた3キーワードの順位は圏外へ飛びました。

今回の記事のまとめ

警告を引き継いだ移転方法ですが、コンテンツをそのまま流用して移転しているので、明らかに警告逃れ目的の移転だと分かるかと思います。
どうしても不自然なリンクの警告が解除されない場合は、「リンクの否認」ツールを試すのも良いかも知れません。
この実験を始めた時には、まだその方法が無かったので、試すことが出来ませんでした。

不自然な警告解除を行う為に、外せるリンクをリンクを外さない、という選択肢はほぼゼロに近い状態になりました。
何も考えずにドメイン移転を行なっても、移転先ドメインが警告を受けて意味の無い状況になる可能性も高いです。
何となく結果は分かっていた実験でしたが、色々と挙動が見れたのが面白かったです。

この記事を見て頂いた方は、間違った方法でのドメイン移転は危険だという事が、お分かり頂けたかと思います。
ただ、この記事に書かれている、現在セーフだった移転方法が今後どうなるか分かりません。
最近リリースされたリンクの否認ツールの使用も含めて正しい判断をして頂きたいと思います。

本当は、警告なんて受けないのが一番良いと思います。
SEO業者をやっていると不自然なリンク以外にも警告メッセージを目にする事も多いです。
ただ、警告解除にかける時間ほど無意味なものは無いな、とも感じています。

僕はSEOを仕事にしているので、こういった実験を(不要になったサイトをお借りして)行いますが、ご自身の大切なサイトで同じことを試すのは怖くないですか?


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 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。



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