ある程度、世間に認知されており、検索流入するキーワードは、殆どがブランドネーム、というサイトは多くあると思います。
公式サイトの場合は、ブランドネームで2位以下のサイトに負ける事は殆どありません。

さて、こういったサイトにSEOを行う事で効果はあるのでしょうか?
僕は、こういったサイトこそ、SEOでサイト全体の最適化を行うべきだと考えています。

SEOの意味をキチンと理解して提案しよう

SEOが特定のキーワードでの順位を上げるものだと考えている場合は、恐らく良い提案は出来ないと思います。
ブランドネームが世間に認知されており、殆どの流入がブランドネームなのに、ビッグキーワードを狙いに行くのは、費用対効果が合わない可能性が高いです。

また、せっかく上位表示を達成しても、他のブランド力のあるサイトとアクセス数を奪い合ってしまい、ブランドネーム流入の足元にも及ばないアクセスしか得られなかった、という散々な結果になる可能性すらあります。

こういった結果になってしまった場合、そもそも自分自身での目標設定を狙ったキーワードの上位表示に置いてしまっている事が原因の可能性があります。
それを達成すれば、全て達成される、と盲目的に思い込んでしまっている可能性も高いです。

狙ったキーワードで上位表示すれば大丈夫!という程、集客は簡単ではありません。

流入キーワード数に着目してみる

ブランドネームから大量流入を獲得しているサイトの場合でも、サイトの内部を見直すだけで、流入キーワード数が増やせるかも知れません。

流入キーワード数を知る事はとても大切です。
現在の状況が分からなければ、正しい戦略は立てられないものです。

また、ブランド名が、ある程度知られているサイトの場合、そもそものクリック率は高いと思います。
全く知らないサイトよりも、ある程度知られているサイトは有利なのです。

Amazonなどは、そのブランド力を状況を利用して、商品ページのtitleタグの先頭でも
【Amazon.co.jp: 商品名】
となる様に付けています。

ここは、ブランド力を多いに利用して、とにかく色々なキーワードからの流入が増えるような戦略を立てるのが良いでしょう。

サイトの内部状況を見てみて、修正した方が良い箇所や、内部リンクを変更するだけでも、意外と効果が出たりします。
基本的な事だけでも、見直してみましょう。

集客する為の軸となるキーワード設計は、もちろん必要ですが、その順位にこだわり過ぎるよりは、多くのキーワードから集客する、という発想が大切です。

まずは、今のサイト資源で何処まで流入キーワード数が増えるかを試してみて、費用対効果が合うようなら、更に集客の為のコンテンツ追加や、企画を行うと良いでしょう。

ブランドネーム流入にも好影響がある

僕が知っている事例ですが、流入キーワード数を増やすためのサイト内部の改善や、テールワードからの流入を意識して増やし続けた事で、ブランドネームからの流入数が増えた、という事が起こりました。

テールワードで流入したユーザーが、次にブランドネームで検索流入した、という行動が増えた結果でした。

こうした相乗効果が狙えるのも、ブランド力と、テールワード流入の為の地道な積み重ねの結果ですね。

コンバージョン率を新規訪問とリピーターで比較すると、多くのサイトでは、リピーターの方が高くなると思います。

リピーターの獲得は、Webからの売上アップの為には、絶対に切り離せない要素だと思いますので、ここは力を入れて取り組む必要があります。

また、競合に、よりメジャーなブランドが居る場合は、そういった競合と、真っ向勝負をせずに顧客獲得が可能になる、という効果もあり得ます。

ブランドネーム流入リピーターを増やす、という目的を持ってSEOに取り組むのも効果的かも知れません。

何度も言いますが、最終的には流入が増えて、コンバージョンする事が大切だ、という事を忘れてはいけません。

今回の記事のまとめ

ブランドネームでの流入が圧倒的に多いサイトの場合、SEOが難しいという質問を受けたので、考え方、その時、SEOが果たすべき役割について記事にしてみました。

方法論よりは、SEO概論に近くなってしまいましたが、そのサイトの長所や、武器を活かすというのは、SEOに限らずWeb戦略の基本ですよね。

目標設計を誤ってしまい、効果測定すら出来ないで頓挫する事の無いようにしたいですね。

次こそは、もう少し、テクニック寄りの記事が書けると嬉しいな、と思いますw

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