最近、仕事をしていて最も多く受ける相談が、
「他SEO会社では○○って言われたんですけど、本当ですか?」
という他社の対応に関するものです。

もしかしたら、このブログを御覧になっている同業者の方の中にも、同じように感じている方がいらっしゃるのでは無いでしょうか?

僕が最近良く受ける具体的な質問内容と回答方法をご紹介させて頂きます。

1.警告は無視しろ

恐らく、最も多い質問だと思います。

結構、無視のさせ方も高度になって来ているみたいで、
「お客様のサイトは大規模なECサイトなので、警告はGoogleの勘違いだと思います。無視して問題無いですよ。」
「コンテンツが多数ありますので影響はありませんよ。それより内部を強化しましょう」
などと説明している様子です。

その後、2ヶ月くらい放置されたりしていて、何らかの縁があって僕がお話を聞く事になったりしたものもあります。
大規模だろうが、小規模だろうが、コンテンツがどうだろうが警告の無視は絶対にあり得ませんよ。

例えGoogleの100%間違いだったとしても、再審査リクエストから、その旨を伝えるべきです。

参考
ウェブマスターツールの警告への対応状況による差異

2.ウェブマスターツールは使うな

1の質問と少し被りますが、SEO業者としてウェブマスターツールの利用を勧めない、というのはあり得ませんね。
業者側としても、サイトの状態を把握する事が出来ますし、クローラーの制御やサイトマップの送信、被リンクの状況確認などが確認出来ますので使わない手はありません。

僕が担当している案件では、諸事情によりウェブマスターツールが見れないものもありますが、見れる案件の方が管理しやすいのは言うまでもありません。

Googleが色んな事を教えてくれる便利なツールですので、導入して基本的な機能だけでも使えるようにしておきましょう。
今後の提案も楽になるはずです。

参考
【ウェブマスターツール】Fetch as Googlebot利用のススメ

3.警告を受けたドメインは捨てろ

これは新手のパターンですね。ビックリしました。
1の質問とは全く別の回答方法ですね。

「被リンクの警告は最近厳しくなっています。お客様のサイトも警告を受けてしまったので、Googleから目を付けられてしまいました。今後検索結果に表示されなくなりますので、ドメイン変更をしましょう」
「SEO業界で言われている通り、警告を受けると検索エンジンから流入しなくなるんですよ。諦めて新しいサイトを作りましょう。お見積りは○○・・・」

などと説明している様子です。
僕が聞いたサイトだと、あるキーワードで2位だったものが警告を受けて18位に下がったそうです。
その段階で、上記のセールストークが入った様子です。

18位だと多分2ページ目には表示されているのではないでしょうか。
恐らく、再審査リクエストや、サイトの改善施策などで十分やり直せるレベルだと思います。

まず、理解しておく必要があるのは、長年運用してきたドメインはお客様の資産だという事です。
諦めて捨てろ、なんて提案するのは如何なものでしょうか?
Webサービスを提供する者として、SEOに関係なく、ドメインの重みについては、しっかりと考えた方が良いと思います。

例えば、ちょっと商品にケチを付けられて、
「じゃあブランド名を変えてやり直しましょうか!」
と、なりますか?
そうならないのと一緒です。

警告無視がクライアントに通用しなくなってきたので、今度は【警告受けた→諦めろ】の方向へシフトしたのでしょうか?
ある意味、警告無視よりタチが悪いので気を付けて下さい。

ちゃんと対応をすれば、余程では無い限り時間は掛かると思いますが、やり直すことは可能です。
ただし、警告放置からインデックス削除の流れだと厳しいかも知れません。。

今回の記事のまとめ

僕は別に他SEO会社の対応にケチを付けるために仕事をしている訳でも、セカンドオピニオン的な役割の為に会社に所属している訳でもありません。
普通のSEO業者です。

ただ、最近、本当に他SEO会社の対応についての相談が増えました。

ブラックハットのリスクを理解し、それでも良い!
と言ってSEO会社に発注し施策をする分には別に良いと思っています。

ただ、顧客に何の施策をするか一切の説明もなく行ない、何かあれば完全無視、もしくは嘘を伝えるというのは如何なものでしょうか?
同じSEO業者として、サイトという資産を預からせて頂くプライドを持ってサービス提供して欲しいと思います。

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 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。