(not provided)からのアクセス流入割合グラフ

Googleアナリティクスを見てみると検索クエリの中で(not provided)からの流入増が止まりません。

参考リンク
Google Japan Blog: Google の検索セキュリティを強化しました

の通りログインユーザーが検索した場合SSLの状態で通信されてしまう為、訪問キーワードが分からなくなってしまうのです。

私の知っているSEOブログを運営している方は、もれなく全員が3割から5割という高い値で推移しており、Googleが予想していた11%程度という割合を大きく超えています。

恐らく訪問ユーザーのリテラシーの問題などが大きいと思いますが本当に困ったものですね。
恐らくサイトのジャンルによって相当な開きがありそうです。
SEOに限らずIT関連の情報を取り扱っているサイトやBtoB系のサイトも想定より(not provided)の流入割合が多そうです。

このブログは正直あまりSEO対策をしておらず、検索流入からの割合もまだまだ少ないのが現状です。
なので、参考値にすらならないと思いますが、3月6日~3月10日までの検索流入数の割合を掲載しておきます。

(not provided)からのアクセス流入割合グラフ

画像の通り4割を超える流入が(not provided)となっております。(数日前まで3割程度でしたので増えています…)
ブログを続ける事でSEO関連の記事数は増えますので、それに比例してテールワードの流入が増えてくると思っていたのですが、何のキーワードで増えたのか本気で分からなくなってしまってとても残念です。

(not provided)の流入からキーワードを予測する方法

この部分に関しては、運営堂さんと、SEOのホワイトハットジャパンさんが記事にされています。

参考リンク

どちらの記事にも共通しているのは(not provided)でアクセスがあるページの内容からキーワードを予測するという方法が記載されている事です。

運営堂さんは

そもそも1ページ1キーワードでSEOをしていれば自ずとキーワードは絞られる・・・
ランディングページで絞った時に1ページ1キーワードでSEOができていれば自ずと訪問キーワードも絞られてくると思いますので、日頃からそういったことをしておけば(not provided)が出ても困ることは少なくなりそうです。

と記載しており、(not provided)でも困らない1記事1キーワードを意識したコンテンツの作り方が出来ている事が必要になる、と述べています。

SEOのホワイトハットジャパンさんは

どのような気持ちで検索されているのかを予想することは、ロングテールSEOのキーワードを発想するトレーニングにもなるでしょう。

単純にキーワードに対するアクセスの分析だけではなく、どのような人がどのような気持ちで検索しているのか想像してみるということは大事です。

と記載しており、流入キーワードの予想をするトレーニングに活かしてしまうという方法の必要性を記載しています。
このトレーニングによる効果は、

今後のSEOというものは「どのようにして優良なコンテンツを作るか」という発想がキモになって来ると思います。

とある通り、ユーザーのニーズに応えるコンテンツを作成する為のトレーニングにもなる筈です。
そして、テクニックが占める割合が減少傾向にあると言われているSEOにおいて非常に重要な次世代の施策に繋がると言える、と結んでいます。
どちらの記事も非常にタイムリーに方法論や実践のテクニックについても記載されていますので、
ご自身で管理されているサイトが、現在(not provided)からの流入割合が10%未満程度だったとしても本ブログで紹介している両ブログを熟読し出来る所から実践される事をお勧め致します。

ロングテールSEOを実践する場合の諸問題

また、ロングテールSEOの第一人者でSEOテンプレート比較を運営している竹内氏はロングテールSEOを実践している場合は問題点も起こり得るとも述べています。

参考リンク
Googleアナリティクスの「not provided」が急増

氏程のロングテールSEOの達人自体が、そもそも少ないと思いますが、

これはWordPressの使い方ページの検索キーワードなのですが、1カ月のキーワード数が786もあります。他のページも基本的にキーワード数が数百になりますので、キーワードを特定することはほぼ不可能な気がします。

とある通りページによっては氏の警鐘する通りGoogleのSSL化の影響を如実に受けてしまいニーズを探る事が困難になってしまうかも知れません。(氏が紹介している例の様にハブページの場合は流入ワードからニーズを探る事も出来ますので影響は大きいですよね)

だけどAdwordsの流入キーワードは見る事が出来る

海外SEOブログの鈴木氏の記事にも記載されていた内容になります。

参考リンク
Google、SSL検索を日本でもついにデフォルト化 〜 Googleアナリティクスの“not provided”が急増&SPYWの下準備は整った

この記事の中で、

なお、AdWordsからの検索キーワードは影響を受けずこれまでとまったく同じように取得できます(これもSSL検索が反感を買っている理由の1つ)。

と記載されています。(恥ずかしながら、この状況を私は知りませんでした)
でも、この状況はどうなんでしょうね。
鈴木氏も述べている通り、そもそも流入キーワードが見れない状況はSEOに携わる僕らには全く嬉しい状況ではありません。
でも、Adwordsからの流入キーワードは閲覧可能なのです。
これはGoogleへの批判は必至だと思いますが、Googleを信じてキーワードの閲覧が可能になる状況を待つしか無いという歯がゆい状況ですね。

今回の記事のまとめ

今、僕らに出来る事は、あくまでも与えられた条件下でSEOを実践しキーワードから流入を予測する事を諦めずにニーズを把握し最適化を目指す事以外に無いと思います。
(あとは、いっその事[not provided]でSEO対策してしまうとかw)

SPYW(Search Plus Your World)に向けてGoogleの対応が加速している感が大きいのは間違いありません。
SEM界隈に限らず言われている事ですが、G+にまだ触れていない人は少なくとも早めに触れておく事をお勧めします。
使い込むのはもう少し先でも、いつかSPYWがデフォルトになった時にゼロというのは、ちょっとマズイかも知れません。

今回もまとめ記事の様になってしまいました。
記事の中でご紹介、参照させて頂いたブログ記事を記載されている皆さま、いつも良質な情報をありがとうございます。

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。