先日、Googleから4月のアルゴリズム変更が発表されました。
その数52項目と非常に多くの更新があります。
全ての項目にひと通り目を通す事をお勧めしますが、必ずしも重要な更新ばかりではありません。

自分が携わる業務や、サイトに応じて理解を深めて行くことが大切かと思います。
SEMリサーチさんが既に日本語訳にされていますので見ておきましょう。

参考

ペンギンアップデートだけじゃない重要な変更箇所

今回の更新の中で日本語と韓国語に適用された更新がありました。

それが、エラーページの識別子の追加です。
具体的には何かと言いますと、以前、僕が事例報告として記事にしたECサイトの件の様な、ソフト404エラーを出しているページについての取り扱いが変わります。
Google側でキチンとページ内容を判断してステータスコード404と同じ扱いにしますよ、となったらしいです。

その後もECサイトを担当していますが、結構な割合でソフト404ページを見かけていました。
この更新によって多くのソフト404が正しく認識されるようになると喜ばしいですね。

※ソフト404とは
通常、存在しないページにアクセスした場合はサーバーから404というコードがブラウザや検索エンジンへ返されます。
この数字によって、ページが存在するかどうかを識別していた訳です。

ソフト404エラーとは実際には404エラーの様なページを返しているが、ここにページがありますよ(ステータスコード200)という状態になっている事を言います。

ソフト404エラーに関するウェブマスターツールヘルプの一文が秀逸です。

ページのコンテンツは、サーバーから返される HTTP レスポンスとはまったく関係ありません。ページに「ファイルが見つかりません」という 404 メッセージが表示されたとしても、そのページが 404 ページであるとは限りません。キリンが「犬」という名札を付けているようなものです。名札に犬と書かれていても、実際には犬ではありません。同様に、ページに 404 と表示されても、404 が返されたわけではありません。

参考
ソフト 404 エラー

Googleの過信は危険です

必ずしも、このソフト404エラーを正しく処理出来ているか?というのは、実際にやってみなければ分かりません。
そして、ソフト404ページを正しく処理していなかった場合、あなたのサイトは「ページが存在しません」という内容の【存在する(ステータスコード200)】のページを量産し続け、Googleにインデックスされ続け、重要なページがインデックスされない、という可能性が出てきてしまいます。

これはSEO的にもユーザビリティ的にもウェブマスター的にも良くない状況です。
以前対応したECサイトの事例では、大量のソフト404エラーを回避した事で順位が一気に回復した事がありました。
ユーザーが存在しない商品のページに到達した場合は離脱の原因になるでしょう。
レコメンド機能などを利用して、類似商品を提案出来る機会をウェブマスターは逃しているかも知れません。

上記の様にかなり重要な項目なのです。

ソフト404ページはECサイトで良く見かけます。
ECサイトを運営されていらっしゃる方は、
site:あなたのサイトのドメイン
で検索してみてください。
その中に廃盤商品のページ(お探しの商品はありません、といったページ)などがあると、怪しいかも知れません。

怪しいと感じたページは、ウェブマスターツールのFetch as Googlebotや、
View HTTP Request and Response Header
などのサイトにURLを入れて実際のステータスコードをチェックしてみましょう。
ステータスコード:200
が返されている場合はソフト404エラー状態となっています。

新しいインデックスの問題が起こる可能性

今まで起こらなかった問題ですが、インデックスされるべき普通のコンテンツページがGoogleからソフト404エラーとしてインデックスされない状況が起こる可能性があります。
極端な例ですが、エラーページのコレクションをしている様なサイトがある場合は、コレクションページが丸々インデックスされない状況になるかも知れません。
(この辺りの識別の基準が分かりませんので何とも言えません。。どうなのでしょう?)

インデックス状況が変だと感じる事がありましたら、一応、ソフト404エラーと見做されてしまっていないかを、確認した方が良いでしょう。

今回の記事のまとめ

4月のアルゴリズム変更の発表があったばかりですので仕方が無いのかも知れませんが、ウェブマスターヘルプのソフト404ページは更新の予定は無いのでしょうかね?
ヘルプページの下部に右下に更新日の記述があるので、そこを気にしながら更新されるのを待ちたいと思います。

個人的にはGoogleのソフト404ページの取り扱いについて、割と詳しい記載があっても良さそうだと感じています。

僕は現場でSEOを担当していますので、ソフト404ページの取り扱いについては頭の片隅に置きつつ対応して行きたいと思います。

意外と、こういった事が抜けてしまって悩まされたりするものですから。。
SEOは本当に流れが早いですねw

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