【書評】入門 ウェブ分析論 増補改訂版

Webの仕事をしている中で、非常に難しく、また必要な分野の1つに「Web分析」があると考えています。
SEOを行う上でも絶対に必要な知識であり、キチンと理解して行かないと、必ず行き詰るだろう、と感じており、力を入れて学習していた分野の1つになります。

そのWeb分析に関する書籍を読み、非常に参考になりましたので、ご紹介させて頂きます。
春ごろに札幌で、Web分析に関するセミナーを開催して頂いた、リクルートの小川卓氏の「入門 ウェブ分析論 増補改訂版」です。

分析の意味から、考え方、実践方法までを網羅

Web分析とは、過去にWeb上で起こったデータを集め、現状を可視化し、未来の改善施策を考える事です。
非常に大切な事ですが、過去のデータを集める”だけ”では足りません。
現状の可視化(レポーティング)だけでも、不足しています。

未来の改善施策を提案出来て、初めて分析の意味があります。
もちろん、現状を可視化する、という事にも大きな意味はありますが、それを活かさなければ、せっかくの分析の意味はありませんよね。

この辺りの事が、キチンと、体系的に説明されており、何のための分析なのか?を説明しながら、読み進めていく、本書の内容は、非常に分かりやすく一貫したものでした。

前半は概要的な内容が多く、統計的な基礎知識にも触れられています。
これらの内容は、より正確な分析を行う為には不可欠であり、始めに抑えておくないようとしては、相応しいかと思いました。

本書の最初の方に出てくる言葉ですが、集計と分析は違います。
集計とは、「データを集めて計算する事」
分析とは、「ある物事を分析して、それらを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること」

です。

「集計」は受動的でツールが行ってくれます。
「分析」は、能動的で、人が考え実施するものです。


本書は「分析」の本ですので、その部分を重点的に解説しています。
そして、その手法を丁寧に実用的に解説しているのが、ポイントと言えるでしょう。

現場で必要な分析から、ソーシャルメディアまで

例えば、キャンペーン毎の分析、検索エンジンからの集客の最適化、導線設計の最適化についても記載されています。

これらの各項目についての分析やレポーティングは、SEOに携わる僕らでも使うような内容です。
現場業務でレポーティングは行っていますが、色々と足りない事に色々と気付かされましたw
クライアントに見せる為”だけ”の生産性の無いレポートから、実用的な改善の為のレポートへとレベルアップする為のエッセンスが詰まっている様に思えます。

また、ソーシャル分析にも触れられており、各ソーシャルメディア毎の流入から、アカウント解析についても、具体的なツールを用いて説明されています。
Twitter、Facebookなど、海外のツールを使いつつ、形態素解析まで行って、発言の内容を分析する手法は、セミナーでも聴講していましたが、面白く、凄いな、と思いました。

ソーシャルメディアの分析とは、どうあるべきなのか?の答えが書かれている気すらしました。
流入や、ユーザーフローだけでは足りないんですね。

全てに共通していましたが、それが未来の施策に繋がらなければいけません。
全ての分析が、未来の施策に繋がっている、というのが素晴らしいです。

今回の記事のまとめ

書籍自体は、大型本で360ページあり、読み切るのに時間がかかると思います。
ただ、内容が一貫しており、読みやすかったので、個人的には、結構スラスラ読み進められました。
また、特に後半は分析をしたくさせてくれるような内容でした。

「あとがき」の部分で触れられていましたが、書籍を読んだだけでは、Web分析の完璧な理解は難しく、現場での業務を通して初めて意味がある、と書かれていました。

また、小川氏の本書におけるKGIは、読んだ人の何%が実際の行動を起こしてくれたのか?、だと書かれていました。
少なくとも、僕自身は、今年の初めから、Web分析について、力を入れて学習し始め、約半年ほど前から具体的な行動を起こしています。
セミナーで教えて頂いた内容も、粗削りですが、具体的に実践しています。

書かれている内容を、具体的な行動に変える力のある、非常に素晴らしい書籍だと感じています。

次のWeb分析に関する書籍についての出版も決まっているそうですので、楽しみです。


入門 ウェブ分析論 増補改訂版
入門 ウェブ分析論 増補改訂版

著者:小川 卓
出版社:ソフトバンククリエイティブ
発売日:2012/3/22(増補改訂版)


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