基本的な所ですが、とても大切な検索エンジンのランキングの仕組みの1つに、リンクがあります。
基本的には、多くのリンクを受けているサイトは、重要度が高いサイトである、という考え方が基になっています。
有名な所では、Googleがツールバーで提供しているPageRankがありますが、あのランクはリンクの評価を数式に基づき評価したランクの事です。

ツールバーで確認できるPageRankは、ページの評価の参考にするのは良いと思いますが、絶対的な評価として使うのは危険ですので注意しましょう。

2013年5月14日 追記
ツールバーPageRankをページ評価の絶対的な評価として使うのが何故、危険なのか?について補足記事を書いて頂きました。
SEOのリンク評価について|SEO記事に勝手に補足

さて、今回はリンクの評価の仕組みと考え方についてまとめます。

リンクが貼られているページには価値がある

Webサイトの最大の特徴は、何といっても、それぞれのページがリンクで結ばれている事でしょう。
このリンクがあるから、クリックだけで色々なページを遷移する事が出来て、Webサイトが便利なものになっているのです。

Webサイトを作る側も、このリンクを上手に使って自分のサイトを便利なものにしようとしています。

では、これらのリンクを貼る意図について考えてみましょう。

通常、リンクを行う場合、何らかの意図を持って行います。
SEOが目的のリンクというのも少なくない、と思いますが、大部分は、「このページは役に立ちました!」や「参考にしました!」という紹介や推薦、参照の意味でのリンクが多いのではないでしょうか?

Twitterでのツィートや、Facebookでのシェアなども、紹介や推薦が殆どですね。
新たに保存目的のリンクも登場したと言われていますが、これもソーシャルメディアならでは、と言えるでしょう。
たまに、ツィートを見ていると、URLの前に「後で読む」といった言葉が付いている事がありますが、これは、保存目的が大きいと言えそうです。

ソーシャルメディア上でのシェアが、直接、検索ランキングにどの程度効果があるのか?という議論は別にして、紹介や推薦の意味で行われているリンクには、何らかの価値があるから行われている、という意味があります。

検索エンジンは、その人間が評価した価値を数式に基づいて数値化し、それをサイトの評価して使っているのです。

リンクの何を見て重要度を判別するか?

ここでは「数」と「質」と「関連性」が特に重要である、とされています。
それぞれについて、ざっくりと解説したいと思います。

リンクの「数」の考え方

「数」というのは、そのままですが、何個のリンクを受けているのか?という事です。
1リンクされているA.htmlというページよりも、10リンクされているB.htmlというページの方が重要である、という考え方になります。

単純で分かりやすいですね。
ただし、この「数」だけでページの価値を判断する事は危険です。
そこで次に「質」という概念があります。

リンクの「質」の考え方

ちょっと複雑ですが、直接リンクを受けている数だけではなく、間接的なリンクの数も考えてみよう、という考え方です。

例えば、
X.htmlからリンクされているA.htmlというページがあります。
Y.htmlからリンクされているB.htmlというページがあります。
同じ1リンクです。

ただし、
X.htmlには、10リンクされています。
Y.htmlには、100リンクされています。

この場合、沢山のリンクを集めているY.htmlからリンクされているB.htmlの評価が高くなるという考え方です。

つまり、出来たばっかりで良いのか悪いのかよく分からないサイトからのリンクよりも、長く運用されていて色々なサイトからリンクされているサイトからのリンクの方が重要である、という考え方ですね。

リンクの「関連性」の考え方

「関連性」とはページのテーマが関係してきます。

例えば「SEO」をテーマにしているA.htmlB.htmlがあるとします。
A.htmlは、10リンクをされていますがリンクしてくれているページのテーマはバラバラで、中古車のサイトや、ガーデニングのサイト、旅行に関するサイトなど様々です。

B.htmlは、同じく10リンクをされていますがSEOや被リンク、PageRankなど、SEOと密接に関係するテーマのページからリンクされています。

この場合、B.htmlの方がリンク数が同じでリンク元サイトの質が同一でも評価されます。
この関連性の重要度は、最近、特によく聞く様になりました。
比較的、新しい評価軸だと思います。

SEOブログの場合、大人気の旅行サイトからリンクされるよりも、SEOをテーマに運用し続けている僕のブログからリンクされる方が、関連性だけで言うと効果がある、という事ですね。

今回の記事のまとめ

基本的な事ですが、最近、リンク分析を行う事が多くありましたので、自分の復習的な意味でまとめてみました。

一時期は、リンクで特定のワードでの上位表示に躍起になって研究したり実験していたのですが、関連性が強化されればされるほど、リンクは難しくなったなぁ、と感じていました。
いずれ、もっともっと複雑に評価軸を掛けあわせた様な方法が出てくるのかもしれませんね。

今、自分のサイトがされているリンクは価値のあるものでしょうか?
1度確認してみるのも面白いかも知れません。

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