ウェブマスターツールメッセージ一覧

昨年の終わり頃から対応させて頂いていた、不自然なリンクに関するGoogleからのメッセージを受けたサイトで、珍しい結果になったサイトがありましたので、事例として共有させて頂きます。

既に何度か、このブログで不自然なリンクに関する警告に関する事例を記事にしていますが、今までとは違い、何度か再審査リクエストを行い、最終的に、「Webspam チームによる手動の対応は行われておりません」というメッセージが来ました。

不自然なリンク警告メッセージ後の対応内容

今回の事例のサイトですが、僕が関わる様になったのは10月以降でして、それ以前の対応については、ヒアリングした内容を記載させて頂いております。

昨年の4月22日より、「不自然なリンクに関する Google ウェブマスター ツールからのお知らせ」を受けていました。
2012年4月22日不自然なリンクに関する警告

不自然なリンク警告を受けた直後は、警告を放置していた様子です。
その後、何もしていないのに5月18日に全く同じ内容の不自然なリンク警告を受信しています。
2012年5月18日不自然なリンクに関する警告

その後、再審査リクエストを送ったそうです。
リンクは外せないです、といった内容だけを書いた送付したそうですが、6月25日に不合格のメッセージを受信しています。
メッセージとしては定型文で、よく見るタイプのものでした。
2012年6月25日再審査リクエスト不合格

10月以降に僕が対応するまでは、放置しつつ、時々、リンクを外しては再審査リクエストを行っていた様です。
画像の通りの日付でメッセージを受信しています。
ウェブマスターツールメッセージ一覧

10月以降、本格的にリンク削除を行う

リンクの数は自演ROSリンクなどが多かったのですが、少しずつリンク外しを行いました。
10月14日に約50%のリンクを外した所で、再審査リクエストを行いました。
削除するのに費やしたのは約半月です。

以下の様な内容で、再審査リクエストを行いました。

不自然なリンクと思われるリンクの内、削除可能なものを削除致しました。
削除したリンクの内訳としては、
http://○○.com/ の様なサイドバーからのリンク
http://○○.net/ の様なリンク集からのリンク

を1200リンク削除致しました。
削除したリンクの内訳をスプレッドシートに記載してあります。

スプレッドシートURL

今後はGoogleガイドラインを理解し、遵守してサイト運営を行わせて頂きます。

という内容でした。
残りのリンクも削除出来る事は出来るのですが、量が多かったので、これで何とかならないかな、という期待もありまして、中途半端な状況で再審査リクエストを送付しました。
結果的に10月18日に不合格の判定を受けまして、そこから、更にリンクの削除を行う事になります。

手動の対応は行われていない、というメッセージが届く

リンク削除などの対応に時間がかかりまして、改めて再審査リクエストを送付したのが、12月24日でした。
約2ヶ月の期間が空いてしまいました。

以下の内容で送付しています。

不自然なリンクと思われるリンクを更に精査し削除を行いました。
削除したリンクの内訳としては、
http://○○.com/ の様なサイドバーからのリンク
http://○○.net/ の様なリンク集からのリンク
です。

それ以外の、
http://○○.tv/ の様なリンクは自動生成されるものであり、私のサイトとは無関係です。

改めて削除したリンク一覧をスプレッドシートにまとめました。

スプレッドシートURL

今後はGoogleのガイドラインを遵守し、違反を行わない様、サイト運営を行います。

それから5日後の12月30日に
Webspam チームによる手動の対応は行われておりません
という内容でメッセージが来ました。
2012年12月30日手動対応は行われていません

文面は以下の内容です。

http://サイトURL/ の Google のウェブマスター向けガイドラインへの準拠について、再審査リクエストを受け付けました。

サイトを確認いたしましたが、Google Webspam チームではサイトの掲載順位に影響するような手動での対応は行っておりませんでした。この掲載順位に関する問題は Webspam チームの対応との関連性はありませんので、サイトの再審査リクエストをお送りいただく必要はありません。

なお、その他の問題がサイトの掲載順位に影響することがあります。検索結果の掲載順位は、アルゴリズムと呼ばれる一連の数式を使用して Google のコンピュータが決定します。Google では毎年、検索アルゴリズムに多くの改良を加え、ページの掲載順位には 200 以上のさまざまな情報が反映されています。Google では最良の検索結果を提供するため常に更新を行っているため、Google のアルゴリズムが変わったり、ウェブサイト(あなたのサイトを含む)を変更することで掲載順位が変化する場合があります。

Google の検索結果でサイトの掲載順位が変わり、単なるアルゴリズムの変更が原因ではないと思われる場合は、その他の原因として、サイトのコンテンツ、コンテンツ管理システム、サーバー構成などに大きな変更がなかったか調査することをおすすめします。たとえば、Googlebot がサーバー上のページにアクセスできない場合や、サイトで大部分のページの URL を変えた場合は、サイトの掲載順位が下がることがあります。検索結果の上位にサイトが表示されないその他の原因については、こちらの記事をご覧ください。

問題が解決しない場合は、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご覧ください。

お手数をお掛けしますが、何卒ご理解とご協力賜りますようお願い申し上げます。

Google サーチ クオリティ チーム

警告はどうなったのでしょう?
このサイト自体、あまりモニタリングしているキーワードが無く、大きな変化は感じませんでした。
検索トラフィックが大きく下がる、という事も見られません。

このメッセージは、再審査リクエストをしたが、特にgoogle側では手動対応は行っていない、という場合に届くものです。

理由は分かりませんが、とりあえず警告は解除されたのかな?と解釈しています。
1月21日現在、特に警告は来ていませんしトラフィックに変化もありません。

今回の記事のまとめ

少し前から関わっているサイトなのですが、今までの警告を受けたサイトとは違って、特に順位の変化や、検索トラフィックの大きな下落も無い、という珍しいサイトでしたので、興味を持って対応に当たっていました。
僕の予想では、解除後に検索トラフィックが増えるのかな?と思っていましたが、特にその兆候はありません。

警告を受けたメッセージのやり取りで、
Webspam チームによる手動の対応は行われておりません
というメッセージを受けたのは初めてでした。
色々なサイトの対応を行っていると、時々、こういう事例に当たるのが不思議です。

今後は、リンクの否認ツールを使用した事例や、ここ最近受けた警告の対応事例なども出せればと思います。

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。