Re:veryさんの「情報収集型コンテンツでキラーコンテンツを作ろう」という記事を元に、ブロガー同士で記事のディスカッションをしよう、という事をGoogle+上で決めまして、僕も参加させて頂く事にしました。
特に企業サイトなどで、情報収集型コンテンツがあまり普及しない理由と、売上への影響、またコンテンツの価値についてまとめています。
リンク先の記事と合わせてお読み頂ければ、より分かりやすいかと思います。
検索クエリのタイプと情報収集型クエリへの対応が進まない理由
検索クエリには、それぞれ検索ユーザーのニーズが含まれている、と考えられています。
今回、テーマとしているのが「情報収集型」のクエリになります。
何かを知りたい時に検索するタイプのキーワードですね。
その他のクエリのタイプとしては「案内型」と「取引型」があります。
案内型は、公式サイトなどを探している時や、サイト名で検索するなど、特定のサイトを探している時に検索するクエリです。
取引型は、購入や資料請求などを行いたい場合に検索されるクエリを指します。
ECサイトや企業サイトなどでは、特に情報収集型クエリに対応したコンテンツが無い為、情報収集型クエリからの流入が見込めない、という事も多いかと思います。
そもそも「何故コンテンツが無いのか?」と言うと、多くの場合「売上に繋がらないから」とお考えになっているかと思います。
そのキーワードで流入させてどうするの?という部分ですね。
これはある意味、正しいと思うのですが、売上について、もう少し深く考えてみる必要があるのでは無いでしょうか?
サイトによって「売上」のポイントは異なる
まず、ここを考えてみたいのですが、必ずしもネットだけで完結しないビジネスも相当数あると思います。
ちなみに僕は学校法人の広報だった経験がありますが、ネット上でゴール(売上)まで導ける訳ではありませんでした。資料請求やイベント予約を中間CVとし、入学してもらって売上(CV)となっていました。
企業サイトの場合は、資料請求、電話問い合わせからの商談、そして受注=「売上」となる場合が多いかと思います。
この場合、サイト内で売上は発生しないのでオフラインへ誘導する必要があります。
オフラインでの成約=売上になる訳ですね。
ネット上で完結出来る売上も、もちろん多くあります。
アフィリエイトサイトの場合は、広告をクリックして貰って、場合によっては、広告主のサイトへ遷移して貰ってCV=アフィリエイトサイトの売上ですよね。
AdSenseの様にクリックされるだけで課金されるものもありますが、基本的に購入の意思が無ければクリックされない事が大半でしょう。
ECサイトの場合は、そのサイトでの商品購入が売上となるかと思います。
では、これらのサイトにとって、情報収集型のコンテンツは「売上」の役に立たないものでしょうか?
情報収集型コンテンツは集客以外の効果が出せる
僕はこの記事内で、売上に貢献する為の情報収集型コンテンツの考え方、という視点を持つようにしてみました。
理由は単純で、せっかく流入が増えても、何らかの形で売上に繋がらなければ、そのコンテンツの目的が果たせた事にならない、と考えているからです。
特にオフラインへの誘導や問い合わせが成功して始めて売上になるタイプの性質のサイトにとって、問い合わせなどの中間CVを得る事は非常にハードルが高いです。
ただ、そのハードルを超えるきっかけとして、面白い洞察や、ノウハウ系の情報、深い知識などの情報収集型コンテンツの掲載は役に立てるのでは無いかと考えています。
情報収集型のコンテンツ、という言葉を知っていると、どうしても、検索流入を増やす方向に考えてしまいがちです。
ただ、その方法で成果を考えてしまうと、流入増までが目的になっていしまいがちです。
僕も仕事をする中で、そういう思考に陥る事がありました。
実際にコンテンツを追加する目的が流入ではなく、その先の売上である以上、現在、流入してくれているユーザーへの価値提供としてのコンテンツと考えてると、より目的がブレないのかな、と思います。
もちろん、より良いコンテンツが増える事で検索トラフィックと、良質なリンクを呼ぶきっかけになってくれる可能性もあります。
サイトが評価される為にリンクが重要、というのは間違い無いですからね。
なので、僕がSEOを担当する際、コンテンツが必要な理由を説明する時に、よく上記の説明をしています。
コンテンツはSEOの為のみに存在している訳では無い、という事かな、と。
今来ている人たちの満足度を上げる+SEOに於いても効果的である、という思考が大切かな、と思います。
そう考えると、手間をかけて作ったコンテンツの評価基準にも工夫が必要ですね。
アフィリエイトサイトは、この辺りが非常に上手な事が多いと思います。
僕が上手だな、と感じたアフィリエイトサイトの例ですが、情報収集型クエリからの流入に対する答えとなるコンテンツがサイト内に作成されており、解決策の1つが広告先となっている、という見事な作りでした。
ECサイトの場合、何かしらのコンテンツを追加する、という方法も良いと思いますが、商品詳細ページの充実化を図ることで情報収集型コンテンツにする、という方法を行える場合があります。
無機質な商品ページでは無く、情報収集型クエリ対応商品ページを作るのも面白いと思います。
僕の経験上ですが、ECサイトをご担当されている方にとっては、新しいコンテンツの追加よりも商品ページの説明を増やす方が、やりやすい事が多い様子です。
今回の記事のまとめ
今回、お伝えしたい事としては、情報収集型コンテンツを、どう評価するのか?という部分です。
情報収集型クエリからの流入狙い、という部分も大切だと思っていますが、それ以上の効果を感じる事が多かったので、その視点を1つ追加出来れば、と感じました。
サイトによって売上の定義が異なりますので、その辺りについても整理したかった、というのがあります。
書いてみて、SEOという単語の出番の少なさに驚いていますが、個人的には、これも1つのSEOの形なのかな?と思っています。
未来の検索流入を増やすための施策と、現在のユーザーからの売上増を狙えるなら、素晴らしいと思いませんか?
参考
- 情報収集型コンテンツでキラーコンテンツを作ろう
- 情報収集型のコンテンツを売り上げに結びつける方法
- 情報収集型クエリからコンバージョンを得る戦略
- 情報ブログを売り上げUPに結びつける方法
- そこから一手間掛けてコンテンツの価値を大きく高める1つのポイント
※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。
“情報収集型のコンテンツの成果指標とサイトの売上の関係性” への1件のフィードバック