サイトサーチアナリティクス

解析系のお仕事をされている方には有名な書籍だと思いますが、個人的にはSEOに携わる人にもお勧めの書籍だと思いました。
読むきっかけとしては、札幌で行われた、清水誠さんのセミナーへの参加だったのですが、サイト内検索について、興味を持っていた時期でもありました。

とても読みやすく、個人的には、スラスラ読み進める事が出来ました。

サイトサーチアナリティクスとは

サイトサーチアナリティクスとは、ウェブサイト内検索で利用されたキーワードなどを解析する事と書かれています。
サイト内のキーワード、というのは、そのサイトにおいて、ユーザーが興味を持っている事柄になりますので、この部分の解析は、ユーザーの満足度に直結するのだろうな、と思いました。

活用するためのノウハウが多数書かれている

分厚い本ではなく、その気になれば、1日で読みきれる位の量だと思いますが、内容が薄いわけではありません。
特に、サイトサーチアナリティクスの具体的な活用方法については、かなり濃い内容が書かれており、実際の行動に繋がりやすい書籍だと思います。

具体的な行動に移させる為の工夫なのかな?と勝手に思ってしまうくらいでした。
解析手法などは、もちろん書かれているのですが、組織的な部分にまで踏み込んで書かれているのは珍しいのでは無いでしょうか?

解析系の書籍では、「具体的な行動に繋げやすくする工夫」が見られますが、この書籍もまさにそうでした。
実際に動かなければ意味が無いんですよね。

アクセス解析とUXは補完的な関係になっている

本のタイトルになっている通り、アクセス解析とUXによるウェブサイトの分析・改善手法も、もちろん出てきます。
このUXとアクセス解析の2つが密接に繋がっているイメージはありませんでしたが、本書の後半で、補完的な関係である、と書かれていました。
UXとアクセス解析は分析する対象が違いますが、目指すところは同じなんだな、と改めて感じました。

ここ最近、顧客を知る事が大切である、とか、UXの考察が大切だ、と言うことが言われていました。
このサイトサーチアナリティクスの手法や考え方は、これから先のウェブ解析事業では、必須になってくるのでは無いかと思います。
手法を知り、実際に解析を行う事で、事業の成功に大きく寄与出来るように感じられました。

今回の記事のまとめ

解析についても、積極的に学ぼうと決めて、1年以上が経ちました。
ツールの使い方から、理論的な書籍まで読みましたが、1つのテーマで、ここまで深く掘り下げた書籍は初めてだと思います。

SEOにも役立つような、サイトを改善するためのヒントも多くありましたし、分析に関する具体的な方法について、多くのページを割いて説明されていた所が素晴らしいな、と感じました。

アクセス解析に専門的に携わる方は、こういった部分も深く勉強されているのでしょうね。
僕は、まだまだ弱い部分ですが、今年も、この分野を深められる様にしたいと思います。

サイトサーチアナリティクス

サイトサーチアナリティクス アクセス解析とUXによるウェブサイトの分析・改善手法

著者:ルイス・ローゼンフェルド
翻訳・監修:清水 誠(監修,翻訳)、池田 清華(翻訳)、UX TOKYO(翻訳)
出版社:丸善出版
発売日:2012/10/27

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