日本にも導入されるとかされないとかと話題に上がる事の多いパンダアップデート。
日本には導入はされていないと言われていますが、
品質の低いコンテンツを多数保有するサイトにペナルティを与える
このアップデートが無くても品質の低いコンテンツは保持しない方が良いですよね。
今回は、品質の低いコンテンツ群を除外した結果の順位変動について事例報告をさせて頂きます。
先日、私が以前対応した事例ですが、
クライアント様から
「これまで5位程度に位置していた順位が急に下がり、
流入数も減ってしまったので見て欲しい」という連絡を受けました。
時期的に被リンクに関する影響も考えましたが、どうもそうでは無さそうです。
ちなみに対策しているキーワードは美容クリニック系のビッグワードです。
サイト内を確認した所、とあるコンテンツが追加されていました。
コンテンツ名は【用語集】
そのコンテンツが追加される前のインデックス数は30ページ程度
サイトの内部状態は充分と言えるほど最適化されており被リンクも自然に増えている状況でした。
恐らく新しく追加された【用語集】が原因となっていると考え、コンテンツの内容を確認しました。
美容系の用語が1ページ1ページ分かれて記載されており
約30ページほど用語集のコンテンツが増えていました。
サイトの内容と関連性のあるコンテンツはSEO上好ましいと言われていますが、
今回の場合、1ページ1ページ分かれているコンテンツの情報量が極端に少ない状態でした。
とある用語に関する説明が20文字程度書かれている程度で、
それらのページが30ページ程(【用語集】追加前の2倍程度)増えてしまっており
インデックスされていました。
せっかくクライアント様が追加したコンテンツを削除する訳にはいきませんので、
用語集の各コンテンツのヘッダータグに
<meta name=”robots” content=”noindex”>
を追記してもらう対応を行いました。
※<meta name=”robots” content=”noindex”>
はタグが記載されているページをインデックス(検索エンジンへ登録)して欲しくない
場合に記述するタグです。
実験的な意味ではありませんが、
今回あえて、その対応のみを行い経過観察をする事としました。
結果は以下のグラフの通りです。
私に報告があったのが12月5日で即日修正個所の依頼を出し、
即日対応をして頂くことが出来ました。
12月15日頃から順位の上昇が見られ、
12月23日頃から以前と同様の順位水準まで回復しました。
恐らくクライアント様自身は、コンテンツの充実が見られ、
更に順位の向上が見られると思っての対応だったとの事です。
私がSEOに関する仕事をしていなければ、
恐らく同じような対応をしていた可能性もあります。
ユーザーにとって良かれと思って制作したコンテンツが時として
サイトの流入にまで影響を与えてしまう貴重な事例だと思い公開致しました。
実は、この時期は被リンクに関する順位の大変動が起こっており、
必ずしも、今回の対応が良かった、とは言えないのですが(笑)、
たった1つの施策で効果があった貴重な事例だと考えています。
非常に基本的なSEOのテクニックのお話ですが、
使い方によっては大きな効果を期待できます。
SEO関連の新しい情報は毎日出てきますが基本的な知識はやはり非常に大切です。
う~ん、「基本が大切」というのはどんな事にも言えるのでしょうね!
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