DMソリューション冊子表紙

【2012年9月5日追記】
ディーエムソリューションズ株式会社片川 創太 氏が「SEO小冊子」の無償配布を行なっているそうです。
以前、こちらの書評を読んで、小冊子が欲しいと仰られていた方もおりましたので、SEOまとめさんのサイトからお問い合わせしてみては如何でしょうか?

ディーエムソリューションズの社員が書いた「SEO小冊子」無償配布のお知らせ


先日のお話ですが、ディーエムソリューションズ株式会社片川 創太 氏からSEOの情報を取りまとめた冊子を送って頂きました。
ご送付頂いた冊子はWEB&モバイルマーケティングEXPOに出展された際に来場された方へ配っていたものになります。

今回、ツィッターでお願いした所、快く私宛にお送り頂けました。
そして、内容が素晴らしかったので、拝読させて頂いた感想を掲載したいと思います。
基本的に来場者の方にのみ配布していた冊子ですので、掲載の許可を確認した所、そちらも快くご了承頂けました。
ありがとうございます。

一応、書評ですので、僕が思った通りに記載したいと思います。
SEOはどうしても枝葉の部分では、多少考え方が重ならないものですので、ご了承頂ければと思います。

【理論編】ここ最近重要度の増している理論一覧が把握しやすい

DMソリューション冊子表紙

まず、冊子の構成が、理論編と実践編に分かれており、ソーシャルメディアが登場した事による今後のSEOのあり方についてが軸となっています。

以前、僕も(上手くいかなかった)事例として紹介したソーシャルメディアの利用ですが、やはり避けては通れないと思います。
何故、ソーシャルメディアの利用がSEOにおいて避けて通れないのか?
といった事が、Googleのビジネスモデルを軸に説明されており、SEOに携わった事の無い方にも分かりやすく、かつ簡潔に記載されています。

冊子の中ではソーシャルシグナルについても触れられており、ソーシャルシグナルが発する効果と、それが影響する要因についてが理由と共に説明されています。

ソーシャルシグナルの台頭が記載された情報の次に、僕も何度か事例として記事にしている、不自然なリンクに関する警告について触れられています。
ただ、ここでは理想論だけではなく、ビジネスとしてのSEOがしっかりと書かれており、同業者としても非常に好感度の高いものでした。

また、不自然なリンクが取り沙汰された時に、問題になった「質の低いリンク」や危険とされている、「外す事の出来ないリンク」の危険性にも言及されています。
SEO界隈でも話題になっていますね。

また、合間に注釈として、ウェブマスターツールの必要性や、用語解説もあり、一般のWEB担当者の方は直ぐにでも実践すべき内容が多数です。

最後は、ナチュラルリンク発生経路と、最近のリンク発生に関するトレンドに触れられております。
そこから冊子の軸である、ソーシャルメディアの活用について発展しており、ここまで、わずか8ページでまとめている編集力にも感嘆です。

今までのSEOは大きく分けて、
内部施策+外部施策
でしたが、
今後は
内部施策+キーワードプランニング+ソーシャル
へとシフトすると締められています。

SEO業者である自分も含めて、特にキーワードプランニングを、ガッチリと行う企業は少ないのでは無いか?
という印象を持っておりました。
ただ、今後のSEOの成功の可否において、キーワードプランニングは欠かせないものです。
今までキーワードプランニングを疎かにしていたのであれば、考えを改める必要があるでしょう。

理論編の目標が健全なサイトでの上位表示が狙えるという訳ですね。
では、具体的はどうするのか?
というお話があり、次の実践編へと続きます。

【実践編】SEOを成功させる具体的な行動指針

DMソリューション冊子見開き

理論編の最後に登場したキーワードプランニングについて、まずは触れられています。

注意点として

・無理なキーワードで上位表示を目指さない
・ビッグキーワードでの上位表示にとらわれない
・ドアウェイページに要注意

と書かれていたのは、SEO業者の僕も、納得の内容でしたw
何でもかんでも上位表示する事は、ほぼ不可能ですし、何より上位表示しても効果は無いでしょう。
持続性も無いと思います。

では、その手順は?

・サイトマップからキーワードを発想し、複合語を可能な限り列挙する
・願望・望みキーワードの発掘
・キーワードを管理する

の3点が重要と書かれておりました。

キーワードの発想では、サイトに必要なキーワードだが、足りない場合はコンテンツの作成を例に挙げています。
これは大切ですね。
ファインダビリティを高める為には、この行動は外すことが出来ないでしょう。
ここをしっかりと行わなければ、ロングテールSEOの実践も難しいですよね。

願望・望みキーワードの発掘では、キーワードツールを使用した方法が記載されています。
冊子内で分かりやすく記載されていますので、インハウスのご担当者の方は実践してみる事をお勧め致します。
(僕のブログでも記事にしようと思っていますw)

さて、次は内部施策について、です。
冊子にも書いてありましたし、僕も思っている事ですが、Googleが推奨する内部状況に100%なっているサイトは、ほぼ見た事がありません。

そして、これをしっかり行わないと、せっかくのコンテンツはGoogleに伝わらず、苦労したコンテンツが、検索エンジンに100%伝わっていない可能性があるという、勿体ない状況が発生してしまいます。
ここは、徹底的にやるに越した事はありません。

可能な限り完璧を目指しましょう。
SEOは地道な作業の繰り返しでもあるのです。

ディーエムソリューションズ株式会社では、70ページ超の修正提案資料をお客様へお渡ししているそうです!

最後は、ソーシャルメディアを活用したリンク獲得戦術です。

ここでは、ホットコンテンツについて触れられています。
「ホットコンテンツ」とは、ソーシャル上で拡散されるような、俗に言う面白い、注目を集めるコンテンツの事です。
この指標には上記の内部施策は、あまり関係がありません。

冊子の例でも出ている「チョロリ」というWebサイトは2012年5月30日現在「鼻毛」で検索すると2位に表示されています。
ホットコンテンツになったサイトの凄さが分かりやすく説明されていて理解しやすいのではないでしょうか。

以前、エムスリー株式会社木村 將 氏が主催している、コンバージョン塾で、片川 創太 氏がスピーカーとしてお話されていた時にも「チョロリ」を紹介していたと思いますw

他にも企業のエイプリルフールネタなどもホットコンテンツ狙いが可能ですよね。

ホットコンテンツ以外では、ブログの利用について記載しています。
僕もブログを続けていますが、これほど、ソーシャルと相性の良いメディアも無いでしょう。
冊子にも記載されていますが、利用しない手は無いと思います。

特に、特定の分野について仕事で携わっている人は、書く事が無い、なんて思ってはいけません。
僕も、事例として記事にしましたが、宝の山だらけなのです。(冊子にも同様の記載がありました。)

ブログをサテライトサイトにするも良し、サイト内のコンテンツにしてロングテールSEOを実践するも良いと思います。

冊子にもありますが、迷ったらSEO会社への相談をお勧め致します。
きっと適切なアドバイスをして貰えますよ。

もし、企業のポリシーが原因で、ホットコンテンツの利用やブログの活用が難しい場合は、Facebookページや、動画投稿サイト、情報サイトへの無料登録、プレスリリースサイトへの登録もお勧めです。
SEOに直接影響する、というよりは、ユーザー満足度を向上する為に有効です。
僕も同意見でした。

具体的かつ、分かりやすくまとまっているこれらの情報が10ページに凝縮されています。
無料配布していたSEO情報を記載した冊子ですが、本当に価値のあるものだな、と、お世辞抜きに思いました。

今回の記事のまとめ

冊子の一番最初にSEOの取り組みについての変化が記載されています。

・SEO会社に丸投げしている
・とにかく被リンクを増やすことを考えている
・順位だけでSEOの成果を確認している

特に最後の1つは僕らSEO業者の責任でもありますよね。
言い訳でも何でもなく、クライアントの協力が無ければSEOを成功させる事は難しいでしょう。
そして、できる事を試してみる事も発注スキルを高める為には有効だと思います。

そして、「終わりに」の部分には検索エンジンの変化のスピードに触れられています。
1年後、2年後には、今、話題になっているSEOの情報が役に立たなくなっている可能性はゼロではありません。
それこそ、毎月、毎週、毎日、検索アルゴリズムは変わっているのです。

でも、自社内でできる事から取り組んでみる事が大切です。
効果が出るまで時間がかかるのがSEOですが、少しずつ効果が出るようになると思います。

殆ど、ソーシャルと、ナチュラルリンクのみで運用している僕のブログですら、そこそこ難しいと思われるキーワードで上位表示しつつあるのです。

でも、どうしても分からない時はSEO会社へ相談してみるのも手です。
全てを学習する事は本当に大変ですから。。

片川 創太 氏が「思いを込めた」と伝えている、この冊子を見るとディーエムソリューションズ株式会社が目指すべき方向性がよく分かりました。

知っている方も多いと思いますが、片川 創太 氏SEOまとめというSEOブログの運営者です。
僕も勉強させて頂いているブログです。

重ねてになりますが、冊子をご送付頂きまして誠にありがとうございました!

※ 今回の記事は決してステマではありませんw(僕は同業他社に勤めていますしw)

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。