検索する際に【○○ 地域名】と検索する事で、Googleの検索結果にプレイス表示がされたり、Yahooの検索結果にロコの表示がされる場合があるのは、ご存知かと思います。
実は、それ以外の場合でも、例えば検索するユーザーが、特定のワードで検索後に実際に行動を起こすと想定されるワードではプレイス検索結果の表示がされます。
基礎的な内容ですが、上位表示数にも大きく影響する部分ですので理解しておきましょう。
※今回の記事内では検索結果に関する情報を記載していますが、
全て2012年4月22日現在のものです。
検索ユーザーに役に立つ情報を返す
検索ワードによっては、例え単一のワードでも、地域情報に基づいた情報を返した方が望ましい場合もあります。
例えば【病院】と検索した場合。
僕は札幌市に住んでいますが、病院を探していて【病院】と検索した結果に東京の大病院ばかりが上位表示されれて返されても、あまり役に立ちません。
もちろん、ユーザーによっては、病院とは?
といった事について調べている可能性もありますが、病院を探して検索している方が大多数では無いでしょうか?
特に何も設定しなければ、GoogleはIPアドレスから地域情報を判断し検索結果に反映させる事があります。
ちなみに地域情報は手動で変更も可能となっています。
上の画像の様に地域情報についての設定変更が可能です。
もし、実際の地域情報とズレがある場合は試してみて下さい。
地域情報設定による検索結果の差
地域情報設定が北海道稚内市と東京都で【病院】と検索した場合の地域情報による検索結果の差について確認してみました。
・地域情報に【北海道稚内市】を指定して検索した場合
通常検索結果が3件表示され、その下にプレイス結果が6件表示されています。
プレイス表示の下には、動画とニュース検索結果が表示されています。
最後に通常の検索結果が1件表示されていました。
・地域情報に【東京都】を指定して検索した場合
通常検索結果が1件表示され、その下にプレイス結果が7件表示されています。
プレイス表示の下には、通常検索結果が1件表示されています。
次に動画とニュース検索結果が表示され、最後に通常の検索結果が1件表示されていました。
稚内市の方は1ページ目に表示される通常検索の結果は4件です。
東京都の方は1ページ目に表示される通常検索の結果は3件です。
ただし、東京都の方はプレイス表示の下に2位以下の通常検索結果が表示されていたので、かなり画面をスクロールしなければ2位以下の通常検索結果の表示を見る事が出来ませんでした。
具体的には、以下の画像の様に検索結果に差が出ています。
SEO業者の方は、単一ワードでの上位表示について色々と提案する時に、この検索結果の挙動については覚えておいた方が良いでしょう。
ちなみにYahooでは、地域情報に左右されない検索結果が表示されます。
ここは1つポイントですね。
今回の記事のまとめ
意外と知られている様で知られていない地域情報が与える検索結果の差と、プレイスページによる1ページ目表示する通常検索結果表示数の差です。
尚、スマートフォン検索でも地域情報設定は反映されますが、GPS機能をオフにしている場合は、あまり地域判定の精度が良くありません。
ちなみに実例で示した【病院】の他にも、【レンタカー】【英会話教室】【居酒屋】など、オフラインで実際に利用する施設やサービスなどでプレイス検索が表示されている様子です。
この辺りは、必要に応じて検索して結果を確認しておく事が大切です。
今回の検索結果の挙動はマーケティング視点で見ると、プレイス検索結果が表示される単一検索ワードなどで、特定の地域でのみ上位表示する(プレイスですが)という面白い状況にもなります。
難易度が高い単一ワードでも対象の地域でのみ上位表示される(プレイスですが)というのは、ユーザーにとっても便利ですし、サイト側にも大きなメリットがありますね。
リスティング広告では配信地域を指定して表示させる事も出来ますので、特定地域をターゲットとしたSEM戦略を考えた場合にも有効です。
ただし、リスティング広告でも、GPS機能を利用していないスマートフォンの地域セグメントは、うまく機能していない様子です。
参考
スマートフォンリスティング広告の地域セグメントはなぜ正確に配信されないのか?の詳細
今回の記事を書く時に地域情報を設定して検索結果の差を見て思いましたが、稚内市と東京都の病院の数の差が凄くてビックリしました。
まさか、検索結果から北海道の過疎具合を知るとは(汗)
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