ECサイト順位グラフ

この記事タイトルのツィートを行った後で今回の記事の構想が浮かんでおりました。

私の対応事例で手前味噌なのですが、
非常に良く出来たECサイトなのにGoogleからの評価があまり高くないサイトが順位を大きく回復する事が出来た面白い事例だと思います。

ちなみに今回、メインで行った施策は廃番商品のステータスコードを404へ変更するという事です。
他はあまり大きな施策や変更は行っておりません。

ECサイト順位グラフ

ECサイトは特性上、商品の数だけページが増える場合が多いと思います。
ここがポイントで検索エンジンからの集客を考えた場合、
もう1つ取り扱いに注意しなければならない情報があります。

それが廃番(販売終了した)商品の取り扱いです。

廃盤商品が出た場合、
ほとんどのサイトは該当商品ページを削除するかと思います。
その方が不要なページヘアクセスさせてしまう可能性を防ぎ
ユーザビリティも良いと言えるでしょう。
私の対応したサイトもその様に対応しておりました。

ただ今回の事例サイトの場合、ステータスコード200の状態ですので
Google側からは廃盤商品ページはインデックスされている状態で
該当のURLへアクセスすると[該当商品はありません]
といった表示になっていました。

つまり廃番商品もインデックスには残り続けます。

Googleはサイトをアルゴリズムに従って処理する為、
ステータスコードなどの状態によって対処方法を変更するのです。
ですのでステータスコードの取り扱いは非常に重要です。

ステータスコード404だった場合は一定期間が経過するとインデックスからは削除されます。

ちょっと大げさな例ですが、
毎月1,000商品が登録され、1,000商品が廃番商品になるECサイトがあったとします。

廃番商品は取り扱いが終了したためサイト上では削除されます。

この時、サーバーの設定で
ステータスコード404を設定した場合は次にクローラーがアクセスした際に、
存在しなくなったページである事を認識します。
そのまま一定期間が経過するとGoogleのインデックスから削除されます。

逆にステータスコードが200のままにすると
[該当商品はありません]
といったメッセージのみが存在するページが残ってしまい
Googleのインデックスには既に存在しない商品が
約1,000ページインデックスされたままになってしまいます。

つまり、Googleからは、
[該当商品はありません]
という内容の薄いコンテンツが毎月大量に生成される
ユーザーにとって好ましくないサイト
と見做されてしまいサイトの評価が下がってしまう可能性もあります。

今回の事例では、ここまで極端ではありませんでしたが、
今までの廃盤商品が全てインデックスされたままの状態になっており、
Googleのインデックス上に大量の[該当商品はありません]がありました。

ECサイトを運営していると売るための仕組みづくりには一生懸命になりますが、
それ以外の部分は意外とおざなりになってしまう事もあるかと思います。

たったこれだけの事ですが、
検索エンジンからの流入が増えて売り上げもこれまでの3倍近くになりました。

ECサイトを運営されているウェブマスターの皆様も
ご自身のサイトの廃番商品の取扱をもう1度見直してみては如何でしょうか?

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。