僕は普段、SEOディレクターとして依頼を受けたサイトのSEOを行う事を仕事としています。
リスティング広告は、ほぼノータッチなので実務についてはあまり分かりません。
中級者以上の実務担当者が読むべき本であり、僕の様に実務で携わる人向けに書かれていない事を、まずは記載しておきます。
SEOにも活かせる部分が多数ある
僕は会社では、SEMセクションという部署に所属しており、僕がSEOを担当し、他のスタッフがリスティング広告の運用や提案を担当しています。
なので、部署の中では、割とシームレスにリスティング広告に関して教えてもらいやすい環境にあり、実際にSEMの提案の場合、リスティングを担当しているスタッフから学ぶ事は多くあります。
リスティング広告とSEOはセットで行われる事も多くあるので、思考回路と銘打たれている通り、リスティング広告の考え方に触れる事が出来る書籍は非常に貴重だと思われます。
ある意味、実務に携わらない人間には、それはそれで学べる事が多々あると感じました。
書籍内で面白く感じた箇所
リスティングのプロとは、どんな人か?
といった事が冒頭に記載されていました。
- 自社(広告主)を知る
- 競合を知る
- お客様を知る
この3点を疎かにして、リスティング広告の成功はあり得ないそうです。
確かに、SEMに携わる人で、このどれかが欠けていると何かズレた施策なり提案をしてしまいそうです。
また、もう1点、大切な事が冒頭に書かれています。
それは、
リスティング広告のみに頼らない
という事です。
たとえば、ニッチ市場などは、そもそも検索数自体が少なく効果が出にくい場合があります。
そういった場合、プロはリスティング広告のみに固執せず、コンテンツ・プレイスメント・ターゲットやインタレストマッチなどを柔軟に利用し、ニーズを喚起し誘導する方針を取る事も検討するそうです。
適材適所に広告を使い分け、それらに適したクリエイティブを用意する事が出来るのが、リスティング広告のプロ、との事でした。
プロはリスティング広告のみに頼らない。
これは凄いことだと思います。
他にもECサイト、転職、アルバイト、旅行など、業界ごとの事例を基に業界特有の悩みや課題から、実際にどうやって成功していったのか?
といった事が書かれている部分があり、これは非常に面白かったです。
SEOの提案や、施策の方向性を考える為に頭に置いておく必要があるな、と感じる部分も多くありました。
最後の章では、現在、アクセス解析の分野で特にその必要性を目にする亜鳥ビューション分析について記載されています。
僕は、今、アクセス解析について、勉強中ですが、最初に必要性を感じたのは、書籍内に書かれていたアトリビューションについての考え方に触れたのがきっかけです。
今回の記事のまとめ
昨年の12月に出版された書籍ですが、僕は年末に読みました。
そこで、リスティング広告の考え方に触れ、アトリビューションの必要性を学び、恐らく年明けから加速する(と思っていた)Googleのスパム対策強化に対応するSEOサービス提供の為の武器にしようと思っていました。
今後、必要な事を指示してくれたので、正しい計画を立てる事が出来ていると思えますし、リスティングを一緒に行っている場合のSEOの立ち位置を気にしながら、仕事が出来る様になったのは事実です。
自分の仕事に近くて携わっていない関連書籍を読むのは良い事ですね。
今回、特に思いました。
リスティング広告 プロの思考回路 (WEB PROFESSIONAL)
著者:佐藤康夫 杉原剛 有園雄一 岡田吉弘 高崎青史 来田貴弘 西原元一
出版社:アスキー・メディアワークス
発売日:2011/12/8
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