先日の更新で、不自然なリンクを警告を逃れる為の301リダイレクトを利用しての移転は危険、と言うことを示しました。

先日の記事の中にも書いていましたが、この情報自体は、2012年08月29日に海外SEOブログさんでも取り上げられており、この記事で301リダイレクトを用いた移転が危険だと知った方は多いのでは無いかと思います。
では、何故、分かりきった事を実験して記事にしたのでしょうか?

今回は、この記事を読んで知って欲しい(気付いて欲しい)事と、多くのSEOブログの活用方法について記載したいと思います。

知識は活用して初めて知恵になる

GoogleのSEOを考えるのであれば、ガイドラインや、SEOに適したサイト構造、スターターガイドもGoogleのウェブマスターツールヘルプには記載されています。

ここを読み込めば、何をしてはダメで、何をするとどういう挙動になるか?という事を一通り知る事が出来ます。
特にガイドラインに関しては、何度も読み込んで覚えておきたい所です。
これらを読むことはSEOの為の重要な知識の習得になると思っています。

知識は大切です。
知識がないと、正しい方向へ進むことは出来ないでしょう。
そして、知識を活用した経験が無ければ知恵にはならないと思っています。

知恵がなければベストプラクティスは選べない

前回の記事の例ですと、不自然なリンク警告を受けました。
外せないリンクが残った為に、警告解除がされませんでした。
そういった理由から、ドメインを移転する、という方は多いと思います。

ウェブマスターツールヘルプでドメイン移転を調べると、サイトの移転という項目で、移転方法のベストプラクティスについて説明されています。
この中には、301リダイレクトを利用して、以前のサイトにある全てのページを新しいサイトにリダイレクトする、という記述があります。

僕の実験では、この方法で移転を行ったサイトにだけ警告が届きました。
普通のサイトの移転に関しては、ここに書いてある方法がペストプラクティスでしょう。
旧サイトの評価も、あまり損失がありませんし、間違いないと思います。

ただ、この方法は、不自然なリンク警告を逃れる、という状況を想定しておらず、以前のサイト評価を引き継ぐ事に焦点を当てて記載されています。
そこを理解せず、知識としてヘルプに記載されている移転方法を覚えているだけでは、状況に合わせた正しい移転処理を行えない可能性があります。

この場合、目指すべきは、サイトの評価を捨ててでも不自然なリンク警告は逃れられる。ただし、ユーザーにだけは移転先を知らせる(誘導する)という方法です。

僕は3通りの移転方法を試していますが、その内の2つの移転方法は、ウェブマスターツールヘルプには記載されていません。
そもそも、その移転方法は、旧サイトが持っている評価を引き継がないので、普通にサイト運営しているウェブマスターの方には必要がない情報であり、掲載する意味が無いと考えているのかも知れません。

この状況でベストな選択を行う為には、画一的なマニュアルに書いてある知識だけでは無く、生きた情報と経験が必要になります。
生きた情報とは、今回の例で言えば、「301リダイレクトで不自然なリンク警告から逃げられない」という事ですね。

ある状況に対する画一的な答えはググれば出てきます。
ただ、実際にサイト運用や、SEOの現場で必要になるのは知恵です。
知恵を得る為には、知識という基礎の上に生きた情報と経験が必要になります。

サイトの置かれた状況は千差万別です。
だからこそ知識だけでは、必ずしも正解を選択できるとは限らないでしょう。
状況は変わりますし、Googleだって自分たちの理想に向かって進化しているのです。

知識を活用して知恵になる、と良く言われていますが、SEOに関しては知識の上に、生きた情報と経験があって初めて知恵になる、と考えています。

SEOは、検索エンジンとして、現在も発展途上のGoogleと共にあるので、生きた情報を入手するというのは重要です。

生きた情報を得る為には、有用なSEOブログの情報が役に立つと思っています。
多くの方の経験や、情報の共有は本当にありがたいものです。
僕も何度も助けられました。

今回の記事のまとめ

僕のブログも含めて、多くのSEOブログや、新しい情報を得る意義は何だろう?と思う事がありまして、少しまとめてみました。
日々、色々な情報を集めているから、その状況に合わせたベストを選択できているんだな、と改めて思いました。(たまに間違えますけど。。w)

そして、生きた情報は貴重だな、と思いました。
今後も情報を得る事と、経験する事を続けて、レベルアップし続けたいと思います。

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。