僕がSEOをさせて頂いているサイトのいくつかで、ネガティブSEOと思われる対応の形跡を見ました。
見たところ、かなり悪質だなぁ、と感じましたし、実際に影響を受けたっぽいので共有しておこうと思います。
URLや具体的なサイト名は出せません。
具体的なネガテイブSEOによる影響を受けた日付も隠させて頂きます。
ご了承下さい。
影響を受けたと思われる期間1ヶ月程度でした。
過去のバックリンクのコピーを大量に付与されていた
見出しの通りなのですが、バックリンクの購入を行っていた場合や、自演リンクを行っていた場合、そのバックリンクのコピーを大量に生成されて似たサイト群を量産、大量にリンクを付ける、という事をされていました。
僕は仕事柄、定期的にバックリンクのチェックを行うのですが、以前、危険だと判断したリンクのパターンが増えている事に気付きクライアントに確認しました。
クライアントが「特にリンクを購入したり付けたりしていない」と回答を得たので情報を共有した所、管理権限のないコピーサイトだった、という事が分かりました。
サイトによってはネガティブSEOの影響を受ける
上記のサイトの例では、以前「不自然なリンクに関する警告」を受けており、警告解除を僕の方で対応した流れでSEOサービスの契約されておりました。
警告解除後、順調に検索トラフィックが戻っていたのですが、数カ月後に再度トラフィックが激減しました。
不自然なリンク警告解除後に、再度、問題になっていたリンクと同じリンクが付与するんですから影響も受けますよね。
数日後、再度「不自然なリンク」の警告を受けました。
ウェブマスターツールの検索クエリのグラフを添付しておきます。
2度目の手動ペナルティでしたし、ちょっと厳しいかな、と思いましたが、ネガティブSEOの形跡を見つけた事と、否認ツールを活用して該当のリンクは否認を行っている旨を記載しています。
再審査リクエストから約半月後に返信があり、手動ペナルティは解除されましたが、1ヶ月間、何もしていないサイトの検索トラフィックが大きく損なわれた事は損失以外の何ものでもないでしょう。
グラフで見るとトラフィックが戻ったように見えていますが、最も重要視しているキーワードに関しては順調に上がりつつあったものが圏外へ行ったまま戻って来ていません。。
もちろん、ネガティブSEOと関連がある!とは言い切れませんが、時間をかけて順位を上げて来ていただけに良い気分はしません。。
ネガティブSEOに対処方法はあるのか?
リンク系のネガティブSEOに関してサイト管理者が出来る事は、定期的にバックリンクをチェックして低品質なリンクを発見したら否認ツールへ記載する位でしょうか?
ただ、SEOに詳しくない一般のサイト管理者に、この辺りの事を負担させるのは、個人的に良いことだと思えません。
他に方法が思いつきませんが。。
リンクが少数の場合は スパムレポート から該当のリンクを報告する事もできます。
もう1点、消極的な方法ですが 競合相手と自分のサイトのランキング で書かれている通りGoogleに期待する、くらいでしょうか。
要するにGoogleを信じて気にしない事です。
個人的にはネガティブSEOなんて気にしなくても大丈夫だよ!と言い切りたいですし、実際にやられていたとしても、ネガティブSEOの影響なんて受けてなかった、という事が大半だと思っています。
でも絶対はあり得ないのだろうな、と感じます。
ネガティブSEOではありませんが、ペナルティ解除を行っていると無関係なリンクが不自然なリンクのサンプルとして提示される事も結構あります。
完璧にネガティブSEOと、そうではないリンクを選別する事なんて出来る訳がないですからね。
最近、悪質なサイトが目につく
今回紹介したネガティブSEOの事例は、バックリンクのコピーと同時期の大量リンク付与でした。
そもそも、これ作業対価に会うような効果は得られたのか疑問です。
1サイトの為に、ここまで徹底して行う必要があったのか。。
他のサイトにも同様の手法を行っているのかも知れませんね。
たまたま過去に手動ペナルティを受けたサイトだったので影響が出ましたが健全なサイトであれば、そこまで顕著な影響を受けなかった可能性はあります。
同様の手法は僕の見ているサイト2サイトに行われていたのですが、もう1サイトは大きな影響は受けていません。
運用面ではバックリンクのチェックがしにくくなった位です。
ネガティブリンクの数が多かったので否認ツールは使っていますが。。
悪質なサイトですが、当ブログに貼られていたバックリンクのいくつかで、知人のサイトを丸パクリしたものがいくつか発見されました。
当事者の方には個別にご連絡していますが、同一の内容で語尾をちょっと変えた様なものが、別のドメインで量産されている、という状態です。
最近、よく見つかるのですが、削除依頼をしても次から次へと量産されると対応のしようが無いですね。
ネガティブSEOの事例ではバックリンクサイトのコピーが量産されていたのですが、コピーサイト絡みも悪質なものが多いです。
今回の記事のまとめ
先日Googleから ガイドライン違反を繰り返すSEO業者への対応について という記事が出ました。
何度も名前が挙がっているSEO業者へ然るべき対処を行う、という事が書かれています。(然るべき対処が何なのか気になります)
ネガティブSEOの場合、上手にやられると誰がやっているのか?の特定が難しくなる事もありそうですし、名前を挙げることすら出来なくなりそうですね。
実際に損害を受けた場合は、法的な対処を検討する事が必要になるかも知れません。
凄い会社だわ
こんな記事もありました。
こちらは、勝手にリンクを付与されていたので削除して欲しいと連絡した所、費用がかかる旨を説明されたそうです。
以前提供していたリンクを外すのに費用を請求するパターンは知っていましたが、こういった事例もあるのですね。。
さて、本文中に書いたネガティブSEOの事例ですが、普通に運営されているサイトの方が被害に合わない事を切に願います。
殆どのサイトは気にする必要はありませんが、気になる場合はサイトの健康診断みたいなものだと思ってバックリンクのチェックを行ってみると良いかも知れません。
過去にリンク購入を行った事がある場合、今回紹介した手法が使われかねないですし。
う~ん、実際のネガティブSEOの手法はボカした方が良かったかも知れません。。
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“ネガティブSEOが行われたサイトと、最近見かけた悪質なサイトの事例” への4件のフィードバック