CSS Nite LP, Disk 29「In-house SEO」

昨年に引き続き、CSS Nite LP, Disk 29に参加しました。
昨年同様、300名以上が参加し、非常に規模が大きいSEOの専門イベントとなっており、大変な盛り上がりでした。

インハウスSEO担当者向けのイベントですが、SEOに仕事で携わる方でしたら、多くの方にとって有意義なイベントだったと思います。

早速ですが、セッションの振り返りを行いたいと思います。

住 太陽 氏
理由と経路のマーケティング

住 太陽 氏

最初のお話したのは住 太陽 氏です。
日本におけるSEOの草分け的な存在で、個人的には、僕が一番最初に購入したSEO書籍の著者でした。

住さんのお話で非常に印象的だったのは「10年前に比べてSEOは簡単になった」という部分です。
検索エンジン自体の性能が上がっているので、SEOのテクニック的な部分で多くの要素をカバーしなくても良くなった、という事でした。

SEO担当者として、技術的なインパクトは小さくなり、その分、SEO担当者は別の能力が求められる様になって来ていると感じる、との事でした。

例外的なサイトとしては、大規模サイトなどで、これは管理者側がコントロールできるコンテンツが限定的なため技術的なSEOに注力せざるを得ない、という側面があります。
一方で普通のサイトはというと、どんなコンテンツを作り、どうやって見せるのか?が課題となっています。

セミナーの中では、ユーザーの段階とそれによって必要な情報は異なる、というお話がされました。
ユーザーが

  • 潜在客(顕在需要なし)
  • 見込客(顕在需要あり)
  • 利用客(一度だけ利用)
  • 顧客 (複数回利用)
  • 得意客(他の人にもお奨めする)

の様に5つに分かれており、それぞれに適した情報も異なり、当然集客手法も異なる、という事です。
SEOは潜在客には有効で、見込み客にはリスティング広告、利用客にはFacebookやメルマガが効果的との事でした。

その後、コンテンツとセリングページの違いについての解説も行われ、コンテンツの定義について「文章や図版、動画などの単体または組み合わせによって表現され、利用者に教養または娯楽を提供する制作物や著作物」である、と解説されました。
売り込みページはコンテンツとは異なる、という事です。

告知経路を作る
住さんのセミナーで特に興味深いと感じたのは、後半の告知経路を作る、という部分です。
せっかくコンテンツを作っても誰にも見てもらえなかったら、恐らくコンテンツを作り続けるのは難しいでしょう。

現在では、それを積極的に見てもらえる方法が確立されており、使わない手はありません。
10年前は、この部分を積極的に解決する手段が無く苦労された、との事でした。

特に有効なのはFacebookページで、広告によって「いいね!」が買える状況は、是非活用すべき、との事です。

Facebookページは、僕も活用していますが、これは非常に便利ですね。
コンテンツの告知が出来る、という事は作って、告知すれば人の目に止らない状況は避けられる、という事です。

SEOとSMOの組み合わせが現在では重要となっています。

鈴木 謙一 氏
SEOの最新トレンドに乗り損ねるな
~海外SEOカンファレンスに見る2013年、そしてこれからのSEOの潮流~

鈴木 謙一 氏

海外SEOブログの著者である鈴木謙一氏が2番目のセッションを担当されました。
鈴木氏はSEOの最新トレンドについて3つ解説されました。
その前に色々な文脈で語られるSEOについて、まずは定義を行っています。

鈴木氏のセッションで使われるSEOの定義
ユーザの役に立つコンテンツを作成し、
(惹きつけるコンテンツ)

それを検索エンジンに的確に理解してもらい
(クロール/インデックス)

検索結果で魅力的に表示して、検索ユーザーにクリックしてもらい
(ランキング/卓越性)

訪問したユーザーを満足させること
(ユーザーエクスペリエンス/コンバージョン)

この定義を踏まえて

  • セマンティックウェブ・セマンティック検索
  • モバイル対応
  • 著者情報

の3つが解説されました。

セマンティックウェブ・セマンティック検索

セマンティックウェブについては、最近話題になっているナレッジグラフを用いて事例を出し解説されていました。

例えば「富士山」という言葉について、以前であれば「富士山」とはGoogleにとっては単なる1つのフレーズであったものが、現在では「山」である事を理解している。
「山」を知る上で必要な情報についても表示する様になっている事が理解できるだろう、と解説されていました。

他にも「タイガーズ」「中央区」「トム・クルーズ」「AKB48」についてのナレッジグラフの説明から、その精度の高さについて解説しており、ナレッジグラフが登場した事で、これからの検索エンジンが大きく動くであろう事が解説されていました。

ちなみに「スリランカの首都」や「ミッキーマウスの産みの親」、「石田純一の奥さん」などについて検索してもピッタリの検索結果を表示してくれる。
興味のある方は試してみて下さい。

そこで最近、Googleによって推奨されているのが構造化マークアップです。
検索エンジンは文字列を認識するだけだったものが、適切なマークアップによって、その文字列の意味を正確に検索エンジンに伝える事が可能になりました。

Googleはこの構造化マークアップを数多くサポートしており、補助ツールも多く出ています。
これからマークアップを行う方などは、是非行って欲しいものの1つとなっています。
特にこれから構造化マークアップを行う場合、schema.orgについて活用する事を推奨しています。

構造化マークアップについては、組織のロゴ、In-depth articlesといった情報にも活用されてきており、今後も増えてくる事が予想されます。
早めに取り組んでおいて損はないでしょう。

モバイル対応

モバイル対応については、スマホの普及率のお話から、今後も増え続けるであろう、といった事が語られていました。
特に若い世代のスマホ普及率は高く、避けては通れなくなっています。

Googleが特に推しているのは、レスポンシブウェブデザインですが、絶対にレスポンシブウェブデザインでなければいけない、という訳ではありません。
スマホ用の別URLを用意し、リダイレクトを行う事で表示する方法でも良いですし、スマホ様ページを用意しない、というのも立派なスマホ対応と言えます。
Appleはスマホ用のページを用意していない事は有名です。
モバイル対応=スマホ用のページを作ることではない、というのはしっかりと理解しておきたいですね。

ただ、1点気をつけるべきなのは、ページが表示される早さです。
Above the Fold(ファーストビュー)の表示だけでも1秒以内に行う事を目標にする事が望ましいとされています。
現状では7秒程度かかっているサイトが多い状況だそうです。

著者情報

著者情報については、かなり普及してきている様に感じますが、導入についてメリットが色々とあります。

  • 検索結果からのCTRがアップ
  • 認知度、信頼度アップ
  • スクレイピング対策

の3つは有名で、顔が出せる、Google+のアカウントが作れる、著者個人が作成したコンテンツである、という条件が満たせるのであれば是非とも導入すべきでしょう。

アイトラッキングの調査では検索結果の顔写真に視線が集まっている事が説明されていました。
ブランド構築にも効果的ですし、手軽な導入な可能な手法だと思います。

長山 一石 氏
スマートフォン向けサイトとGoogle検索

長山 一石 氏

3人めと4人目はGoogleの中の人のセッションでした。
公式情報でもありますので非常にありがたいですね。

まずは、スマホサイト構築に関する技術的なお話でした。
スマホサイトに関しては、PCサイトとの切り分け方や見せ方など、いくつかの選択肢の中からベストなものを選択する必要がある為、結構難しい部分です。

ただ、スマホサイトからの流入割り合いが高まっているのは間違いないので、ここを無視する訳には行きません。
いくつか重要な要素について分けてお話頂きましたので、ポイントを記載しておきます。

表示速度
スマホサイトでは、ファーストビューだけでも1秒以内に表示する事が求めれているそうです。
それ以上の長さになると集中力が途切れてしまう、という調査結果もあるそうです。
回線速度などの条件もあるので厳しそうですが、なるべく早く表示される為の工夫は行っておいて損はありませんね。

Googleで提供しているPageSpeed Insightsについても紹介されていましたが、こういったツールで表示速度の確認を行っても良いかも知れません。
僕は結構使っています。

クロールの可否
そのページはきちんとクロールされるのか?という事を把握する必要があります。
GoogleBotの種類は、

  • モバイルのスマホ
  • iPhone
  • フィーチャーフォン

の3種類があります。
下層ページヘGooglebotがアクセスした際に、トップページへリダイレクトされてしまう状況や、無限リダイレクトしてしまうなどの設定ミスがあると、スマホサイトのランキングのみに影響を与えるアルゴリズムも組み込まれているので要注意です。

そういった事が起こりえないレスポンシブ・ウェブデザインをGoogleは勧めています。
必ずしも、レスポンシブウェブデザインが良い訳ではないかも知れませんが、設定ミスが起こりえない、という意味では良いかも知れませんね。

金谷 武明 氏
再審査リクエストの手続きの流れとそのポイント

金谷 武明 氏

金谷さんからは再審査リクエストのポイントについて解説されました。
ここ最近、特に話題に上がることが多いと思いますので、改めて確認しておきたい所ですね。

再審査リクエストの簡単な流れとしては、
Googleから届いたメッセージを読んで違反内容を把握する。
手動対策ビューアで違反している部分を確認する。
リンク購入などを行っている場合は、SEO業者などへ確認する

その後、リンクの削除や、ハッキングされた可能性がある場合は、改ざん箇所の把握を行います。
修正方法が分からない場合は、再審査リクエストを読んで修正方法の確認などを行いましょう。

フォーラムを活用し、詳しい方へのアドバイスをお願いするもの大切でしょう。
再審査リクエストで大切なポイントは、詳細な経緯を書くこと。
SEOを依頼した会社名や、依頼時期と内容、違反箇所修正の為に行った対応、対応困難な場合はその理由を書きます。

具体的な名前は聞けませんでしたが、いつも再審査リクエストで名前があがっている悪質なSEO業者があるそうですw
リンク削除に応じない、高額な費用を請求される場合があるそうですので要注意です。

また、再審査リクエストでは、再度違反行為をするかしないか?を見極める事も重視しているそうです。
そのため、全てのリンクを否認して、再審査リクエストを送ってくる方もおりますが、そういった方の再審査リクエストが、通ることは、殆ど無いと考えておいて下さい、とお話されていました。

パネル・ディスカッション:インハウスでのSEOの価値向上対策
三澤 直哉 氏(楽天株式会社)セントラルSEOチームマネージャー
木村 將 氏(エムスリー株式会社)システムエンジニア
山田 研一 氏(Gengo)Director of Marketing
長束 鉄也 氏(Retty株式会社)取締役
安田 英久 氏(Web担当者Forum)編集長

パネル・ディスカッション登壇者

安田さんは司会を行い、その他の方々でパネルディスカッションを行いました。
個人的に、このセッションは相当時間が足りなかったな、と感じました。

インフォグラフィック制作費用とその効果

コンテンツ作成と、そのコンテンツを作成した事による効果を金額に直すとどうなるのか?という感じでしたが、確かに難しいですよね。。
何となく明確にこれだ!という指標が出きっていなかった気がします。

ちなみにインフォグラフィック1つを作るのに概算で80万円ほどかかったりするらしいですが、元が取れるくらいにはなっているそうです。
凄く詳細が気になりますが、詳しくは分かりませんでした。

SEOのKPIはどうやって設定すべきか?

こちらも結論がハッキリと出ていませんでした。
難しいですよね。。
そのコンバージョンはSEOのお陰なのか?違うのか?も、きっちり把握するのは困難ですし、SEOの為だけに行う作業というのが、そもそも少ない気もします。

木村 將 氏がお話しきれなかった事をGoogle+に投稿してくれています。



安川 洋 氏
事例で学ぶキーワードとカテゴリー

安川 洋 氏

アユダンテさんは、日本にあるSEO会社の中でも技術力が高い事で有名です。
SEOやSEM業界の方、数名から安川さんの凄さは何度も聞いたことがありました。

超難易度の高い案件を数多くこなし、技術、マーケティング共にトップクラスの企業でしょう。
安川さんのセッションはやはり素晴らしいものでした。

超テクニカルな内容ですが、活用したいものばかりです。

海外レディースファッション通販サイトWajaの事例を元に、ユーザー、検索エンジン双方の視点からの最適化の方法をお話してくれました。

ユーザーは検索意図をキーワードに込める

検索結果に表示されたものに満足するとクリックするが、そうでは無い場合、戻るボタンを押してしまいます。
「H&M」というキーワードで検索した場合、上手にtitle、descriptionともに設定されており、来訪したユーザーの意図に沿っている様に感じられる。

更にtitleとdescriptionに検索意図と合致した内容が書かれている場合、クリックしてページを開いた後も、期待を裏切らない状況にしておく事が大切です。
ポイントとしてはファーストビューの情報です。
そこにユーザーが求めている情報を入れておき、クリックさせて誘導させる工夫はされているのか?という事を把握する必要があります。

ユーザーが検索するキーワードを使う

子供服であれば「子供服」を検索キーワードにすべきで「キッズ」というキーワードを使うと、キーワードとマッチせずユーザーを取りこぼしてしまう可能性もあります。

クロスカテゴリにおける優先軸の考え方

「ケイトスペード バッグ」「バッグ ケイトスペード」の場合、
通常は「ケイトスペード バッグ」を選択する。

ブランド名の方がユーザーによりコミットメントしている、と考えられるからです。
ただ、ブランド名がニッチな場合、アイテム優先にした方が良いでしょう。
ブランドの影響度合いも把握しておくことが重要ですね。

ブランドカテゴリ

ブランド=指名で購入されるということ
ブランド名が命 カタカナ? アルファベット?
ブランド名によっても検索のされ方が変わる。
長いアルファベットの場合は、カタカナで検索される事が多い様子。

お店の売れ筋商品の陳列と同じで目立たせる工夫を行う必要がある。
人気ブランドは複数ページで表示させたり、前の方に表示させたりする事も有効です。

勝てるキーワードを選ぶ

例えば「ワンピース」って大丈夫?
現在の状況だと、漫画のワンピースが検索結果の多くを占めてしまっています。
これには勝てないでしょう。

「ワンピース 服」だと十分なトラフィックが見込める。
「ワンピ」だと?今度は服のワンピースが出てくる。
難しいキーワードで1位を狙いに行くことが必ずしも得策では無い場合がある事も理解しておく必要があります。

カテゴリ毎のバランス

特定のカテゴリが多すぎる、少なすぎるという状況になる事もあり得ます。
そういった場合、統合や分割によってバランスを取ることが大切です。

また、存在しないカテゴリを生成しない様に注意する必要があります。
リンクを生成させずページも生成しない方が良いでしょう。

当然、絞り込みの主軸もキチンと設定する事が大切です。
URLもパンくずリストも、主軸に合わせて設定すべきです。

検索エンジンはどう考えるか?

クロールバジェット
1サイトのコンテンツボリュームに対するGoogleの評価価値の事です。
PageRankが高いほど大きいとされています。
クロールバジェットを増やす事や、節約する事が非常に大切です。

canonicalについて
canonicalは、実は検索エンジンにとっては処理が面倒くさい。
canonicalだらけだと、クロールが無駄になってしまう。

canonicalは出来るだけ使わずに処理できる様な状況が望ましい。
重複コンテンツは生成させない工夫が非常に重要です。
また、間違えて使うと、サイトのトラフィックに甚大な影響を与える事もあり、そこを考えても使わないで済むなら使わない方が良いでしょう。

特に大切なのは、クロールさせないテクニック
無駄なページ、不要なページは生成させないか、どうしても生成されてしまうなら、クロールさせない為の工夫をしましょう。

辻 正浩 氏
SEOを成功させる一覧ページの作り方

辻 正浩 氏

辻さんは昨年、nanapiのSEOの事例を紹介した事で話題になりました。
非常にテクニカルなSEOを実施しており、膨大なインデックスを誇るサイトのSEOに成功している事で有名です。
今回は一覧ページのSEOテクニックについて解説されています。

一覧ページに行うことが出来るSEOのテクニックは多数ある

トップページや末端ページと比べて、一覧ページは、多くの最適化を実施可能です。
中規模以下のサイトの場合、それ程インパクトがあるものではありませんが、それ以上のサイトの場合、一覧ページを適切に設計すると、大きくトラフィックが改善する可能性もあります。

初級者向けの情報

  • 一覧ページにもテキスト配置
  • titleの配慮
  • 内部リンクの集中

といった事があります。
これは、基本的な事ですし、必ず行っておきたい所ですね。

titleタグに「検索結果」という文字列が入っている事は、決してユーザーにとって良い事ではありませんし出しておく理由がありません。
その他にもパンくずリンクや、サイドカラムなどからの内部リンクなど、重要な一覧ページへ内部リンクを張り巡らせる事も重要となっています。

中級者向けの情報
ページ送りリンクへの配慮と重複コンテンツへの注意点があります。
特に重複コンテンツについては要注意で、分割されたページに掲載されている情報件数が少ない場合、新しい情報が数件追加された事により重複が発生してしまう可能性があります。

それを防ぐために、1ページ辺りの情報量を増やすなどの調整を行う事が重要です。
重複と見なされてしまうと、インデックスされなかったりする等のマイナス要因の原因になり得ます。
また、titleタグやh1タグにページ番号を入れることで重複を防ぐ事も可能です。

不要なURLを生成させない事も重要ですし、難しければcanonicalを使用しましょう。
どうしても無理であれば、ウェブマスターツールのパラメータ設定でカバーする事も出来ます。
SEOの技術では、内部リンクの活用が最も重要です。
一覧ページは内部リンクが最も操作しやすく検索トラフィックへ影響を与える事が可能です。

高度な内部リンク最適化のふたつの道

  • 実験を続けてアルゴリズムを追いかける修羅の道
  • ユーザ観点での内部リンクを 突き詰める平和な道

があるそうです。
辻さんは修羅の道を行っているそうですが、全くオススメしないとの事でしたw

一覧ページを最適化する際の注意点
検索エンジンは検索結果に検索結果を出したくない
→多くのユーザが望んでいないから

という事を理解する必要がある、とお話されていました。
一覧ページもコンテンツ化し、単なるリンクの羅列にしない工夫が必要、という事ですね。

ユーザ観点で改善すると技術要件を満たすことが多い
技術面を見直すことでSEO以外の効果にもなりえる

結局はユーザーをキチンと見ていることが大切で、そこを怠ったSEOは長続きしない事が多い、という事を理解しておきたいですね。

ユーザー観点を軸にしたバランスの良いSEOで大きな成果を上げましょう!
という言葉で締められていました。

昨年のCSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」との違い

昨年は「コンテンツイズキング」といったお話やコンテンツが重要である、と話されるセッションが多かった印象があります。
リンク売買が厳しく取り締まられる様になり、コンテンツマーケティングへとシフトしたのが昨年の状況だったと感じています。

以下が、昨年のCSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」への参加レポートです。

今年は、「コンテンツはまぁ当たり前として~」という所からスタートする事が多かった印象があります。
色々なと所で言われていますし、今更多くを語る必要もありませんよね。

比較的テクニカルなセッションが多く、また、SEOの成果指標についてのお話も相変わらず面白かったです。
実際、サイト内部を見てみても、まだまだ最適化に至っていないサイトは多くありますし、改めてテクニカルな内容について理解するのには非常に良かったと思います。
技術要件さえクリアできれば、導入しやすいのではないかな、と思います。

今回の記事のまとめ

昨年参加した際は、多くの気付きや学びがあり「ちゃんと実践しないとな」と感じた記憶があります。

今年参加してみると「あぁ、この辺りはやっているな」「ここはよく提案するな」という事が多く、新しい発見というよりは、自分の施策の方向性が間違っていないことを確認できました。

やはり見る場所、というか注意すべき点に大きな違いは無いのだろう、と思います。

コンテンツと違って、方向性さえ間違っていなければ、意外と活用しやすい分野だと思いますので、ご自身のサイトを見て上手く取り入れて頂ければ、と思います。

ただ、重要な事は、いくつかのSEOの手法の中から、ベストなもの最も効果があると思われるものを取捨選択する事です。
何でもかんでもやれば良い、という訳ではない事に注意が必要です。

昨年のCSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」以降、何となくnanapiの様なSEOをしたい、とか、SEOを行った、というお話を聞きますが、あの方法はnanapiだから最大の効果を出したのであって、全てのサイトで同様の結果が出るとは限りません。
SEOのテクニカルな情報を上手に活用する為には、知識+自分のサイトの弱点を知る視点が重要になると思います。

※スポンサーセッションに関しては、かなり長くなてしまうので割愛させて頂きます。
 スポンサーセッションも面白いものが多くありました。

御礼と余談など

最後になりますが、お忙しい中、素晴らしいお話をしてくださったスピーカーの皆様。
CSS Niteの運営を行なって頂いた実行委員会の皆様。
会場でご挨拶させて頂いたり、再開できた皆様。
ありがとうございました!

僕も今年のCSS Nite in SAPPORO, Vol.9「いま必要なSEO」へ登壇しておりまして、改めて登壇され方、運営された方の凄さを感じた次第です。

CSS Nite LP, Disk 29「In-house SEO」

CSS Nite LP, Disk 29「In-house SEO」(2013年9月21日開催)

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。