サイトを公開する時、必ず必要になるものがドメインです。
サイト名と同じくらい重要ですし、後々変更が効かないのがドメインです。

つまり失敗できません。
かなり慎重に選ぶ必要があるのです。

今回はSEOとドメインの関係について解説したいと思います。

ドメインは検索ランキングと関係するのか?

検索ランキングの評価要素は200以上のアルゴリズムによって決定されている、というのはSEOに携わる人であれば聞いたことがあると思います。
それだけ複雑なアルゴリズムなので、なかなか全ての要因を見つけるのは難しいでしょう。

その中の1つに組み込まれているのでは無いか?とされているのがドメインです。
事実、検索キーワードと同一の日本語ドメインサイトや近しいワードになっているドメインが上位表示している状況をよく見ます。

それだけでは無いのかも知れませんが、恐らくかなり協力に働くシグナルになっているのでしょう。

この状況が問題視され Exact Match Domain(完全一致ドメイン)に対して適用されるアップデート(通称EMDアップデート)が行われた事があります。

ただ、このアップデートは調整が難しいらしく、日本にも適用され少し日本語ドメインが減ったかな?と思ったら復活する、といった状況が続いています。

ドメイン名に関してはサイトのテーマを推し量る為にも非常に重要であり、思い切った変更が出来ないのだと思われます。
恐らく今後も調整は続くのでしょうが、リンクと同様、調整は難しいのでは無いかと思います。

EMDアップデートは質の低い完全一致ドメインサイトのランキングを下げるアルゴリズムですが、Googleのアルゴリズムで、その質の部分を判断できるのか?という問題もありますよね。

改めてまとめますと、Google側も努力していますが、ドメイン名は検索ランキングのシグナルに影響するので、キーワードに近しいドメインを取得する事は有効だと思います。

日本の場合は、日本語ドメインの影響は大きく、難関キーワードであっても、結構な割合で日本語ドメインのサイトを目にします。
効果が気になる方は、試しに使ってみるのも良いかも知れませんね。

ドメイン選びの基本的な考え方

ドメイン名と検索ランキングについて考慮するのは大切な事ですが、そのアルゴリズムが変更されたら意味不明なドメインでサイトを運用する事になる可能性があります。

ドメインというのは変更が難しいので慎重に選ぶ必要があります。
ただ、ドメイン選びに正解はありませんしドメインには空きがなければ取得は出来ません。

サイト名、企業名などがドメインに入っている事が望ましいでしょう。

例えば、パナソニックのサイトの様に
panasonic.jp/
となっている様な状態が良いと思います。
サイト名で検索して目的のサイトを訪れるのが当たり前になった事で、ドメインをアドレスバーに入力して目的のサイトに訪れる、という事は減ったと思います。
それでも、サイト名と関係のないドメインよりは、ドメイン名を見て何のサイトか想像できる方が良いでしょう。

ちなみにパナソニックのサイトの場合、ドメインの最後が.jpとなっていますが、.jpや、.usの様なccTLD(国別コードトップレベルドメイン)についても気にしておきましょう。

GoogleはccTLDで、どこの国向けのサイトか?を判断する指標としています。
サイトで使われている言語でも、どの国向けのサイトか?を判断していますが、全く関連の無い国のサイトだと判断されてしまう可能性はゼロではありません。(そういった事例があるかどうかは分かりませんが。。)

特定の国を対象にしていないドメインとしては.com.netのようにgTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)があります。
gTLDの場合は特定の国に関連付けられる事はありません。

ただ、.tv.bzの様に、ccTLDなのにgTLDと同じように扱われます。
gTLDと同じように扱われるccTLDに関しては、Googleのウェブマスターヘルプで確認可能です。

気になる方はチェックしておきましょう。
内容は定期的に更新されています。

地域ターゲット設定可能なドメイン

最後にリスクヘッジの為に押さえておくべきポイントがあります。
それは、過去にそのドメインが使われていたかどうか?を確認する事です。

過去に誰かが使っていたドメインで、しかも、そのドメインが何らかのペナルティを受けていた、という可能性はゼロではありません。
以前記事にしたのですが、過去の使用者が原因で、使用した瞬間にペナルティを受ける、という可能性もあります。

中古ドメインで地雷を踏んだ事例の紹介とドメイン取得時の注意点

新しいドメインを取得してサイトを公開した直後に出鼻を挫かれる事のないように、上記の記事を参考にして、ドメインの過去の利用者がいなかったか?を確認しておきましょう。

今回の記事のまとめ

ここ最近、ドメインに関するSEO関連の記事がいくつか公開されており面白かったので、僕も書いてみました。
ドメインについても、調べてみると意外な奥深さに気付かされます。
ドメインに関する注意点に関しては以下の記事も参考にして下さい。

参考

最後に、今日の記事の内容と少しズレるのですがSEO業界では有名な辻正浩さんが、最近ご自身の法人を立ち上げました。
株式会社so.laです。

こちらのサイトのソースにコメントアウトした状態で、会社名の由来とドメインに関するテクニックが掲載されています。
恐らく、SEO関係者が見ると思って仕掛けたのだと思いますが、こういった演出はさすがですねw
さすが大先生

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