SEOを行うにあたってはコンテンツがとても大切です。という言葉を最近よく聞く様になりました。
コンテンツは大切なのですが、サイトによっては大切に扱われていないなぁ、と思う事も多いです。
特に長く運営されたり改修を重ねられたサイトの場合は、そういった状況が顕著に見られる事もあります。

過去の人気コンテンツは大切に扱っていますか?

長く運営されているサイトの場合に多いのですが、本当は人気が出そうなコンテンツなのに、色々なページに埋もれてしまったりしていて活用しきれていない、という事が多くあります。

出来たばかりの頃はシンプルな構造になっていて担当者がサイトの中身をキチンと把握していたのが、ブログ機能が欲しいという理由でCMSを追加したり、リアル集客に繋げたいという社内の意向があって予約フォームが付いたり、前任の担当者が退職してしまい、引き継ぎ漏れがあったり。。
という事が重なるうちに、今、自分のサイトにどんなコンテンツがあって、どの位のインデックスがあるのかが分からなくなってしまう、という事も起こっている可能性があります。

依頼を受けてサイトのインデックス状況を調べたり、リンクが多く集まっているコンテンツを調べてお伝えした所、企業のWeb担当の方が「そんなページあったんですか!」と驚かれる事も少なくありません。

数年間Webサイトを運用し、担当が何度か変わったりしているWebサイトを管理されている方で、どの位の規模で何のコンテンツがあるか、を正確に把握出来ている方は少ない様に感じます。
他の業務と兼任だったりすると、その傾向は尚更強くなるでしょう。

でも、これって非常に勿体無い事だと思うのです。
数年前からリンクが付与されていて、恐らくサイトの評価向上に、かなり貢献しているページが、社内の意向なのか、そもそも知らなかっただけなのか良く分からない理由で、サイト内の何処からもリンクされずポツンと孤立しているのですから。

今あるコンテンツの活用方法を工夫して評価向上を目指す

コンテンツは大切なのですが、それは必ずしも新しく作るコンテンツである必要は無いと思っています。
コンテンツが無いサイトなんて、殆どありません。
特に長く運営されているサイトであれば、何かしらあったりするものです。
まずは、既存のコンテンツ、あるもので何とかしてみよう、と試みては如何でしょうか?

僕がよく行う方法ですが、リンクが多く付与されているページを把握して、そのリンクされているページへの導線を変更するし、他のページから移動しやすく、他のページにも遷移しやすい状況を目指します。

リンクが集まるページにサイト内で移動しやすくする事で、訪れたユーザーが更にリンクしてくれるかも知れないからです。
また、リンク元から流入してくれたユーザーが他のページに遷移しやすくなる、といった効果も予想出来ます。
SEO的にはリンクが多くされているページを、サイト内で目立たせる事でサイト全体の評価向上が期待出来ます。

この例の様な状況の場合は、今のサイトの状況を正しく把握し直して、動線設計などを見直すだけでGoogleからの評価向上が期待出来ます。
新しいものを生み出すよりは負担も少なくて済みますので、サイト運営者にとっても嬉しい状況だと思います。
また、人気コンテンツへのナビゲーションが親切になるのですからユーザーにとってもプラスになります。

自分のサイトに何があるか、正確に分からない、という場合、自分のサイトの健康診断的な事を行なってみては如何でしょうか?
思わぬ発見や、見落とし、宝の持ち腐れ状態に気付けるかも知れません。

リンクが大事という事を理解していて、リンクが集まっているページや、どんなサイトからリンクされている事が多いのか?といった情報を把握していない、というのは、勿体無いです。

リンクとサイトの状況は、今は比較的容易に把握出来ます。
後は、それをどう活かすのか?に尽きる場合もある事を理解しておくと、多少は時間や金額的なコストを節約して効果を実感出来るかも知れません。

もちろん、全くコンテンツが無い状態であれば、作るしかない、という結論になりますが。。

今回の記事のまとめ

長く運営されているサイトのSEOの相談を何件か続けて受けまして、同じ様な状況でしたので記事にしてみました。
サイトの中に、インデックスさせない方が良いと思われるページも結構ありましたし、色々と勿体無いなぁ、と思いました。

記事の中でサイトの健康診断、という表現をしましたが、自分のサイトの事を正確に理解する事は、大切だと思います。
アクセス解析もそうですが、現在の状態を理解するから、足りない部分、優れている部分に気付いて、それぞれ最適化が出来ますよね?
そこを抜きにして、正確な最適化は出来ないと思います。

コンテンツやリンク、競合サイトや順位のお話は、その後で出てくるべきかな、と思います。
まずは、自分のサイトの現状を正しく理解する事から始めてみては如何でしょう。

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