ECサイトの様に、商品ページが多いWebサイトの場合、大切になってくるのは、情報の整理です。
特に重要になるのはカテゴリ分けでしょう。
カテゴリ分けが上手なサイトはユーザーにとっても使いやすいですし、商品も探しやすいので売上にも繋がりやすいのでは無いでしょうか?
今回は、カテゴリ設計の考え方と、SEOを意識する上で大切な事を書きたいと思います。

カテゴリ設計は相手に合わせて行う

カテゴリ設計はとても重要で、対象となるユーザー属性を予測して組み立ててカテゴリを設置する必要があります。
間違っても、売り手の都合に合わせた様なカテゴリを設計してはいけません。

僕はECサイトをよく利用しますが、カテゴリ分けが下手なサイトは本当に使いにくいと感じています。
特定の商品が欲しい訳では無く、そのジャンルの商品に、どんなものがあるかを眺めてから、決めたいと思っているのに、商品検索窓しか無かったりすると、自分の欲しい情報が手に入らない為に離脱してしまいます。

ECサイト用のASPを利用している場合などは、大規模なカスタマイズは難しいかと思いますが、取り敢えずカテゴリ設計は売り手の都合で決めない、という事を念頭に置いて下さい。
どういうシチュエーションでその商品を探しているかを想定する事が大切です。

購入者と使用者が異なる商品の場合は特に大切

商品によっては、購入する人と使用する人が違う場合があります。
こういう場合、使用する人の事を考えてカテゴリを設計する必要があります。
一例ですが、贈答品や、子供服などが、そのジャンルになるかと思います。

例えばですが、贈答品であれば、「出産祝い」、「香典返し」、「結婚祝い」などのシチュエーション毎に分けたカテゴリがあり、更に「商品カテゴリ(日用品、商品券、食料品など)」、「価格帯」で分ける、というパターンが、比較的多いかなと思います。

子供服であれば、「男女」や「年齢」がでカテゴリを分けて、次に「ブランド名」や「価格帯」を設定する、というのが多そうです。

こういう分かりやすいジャンルなら良いですが、あまり一般的では無い商品の場合は、カテゴリ設計も難しくなると思います。
カテゴリ設定が大切な理由は、ユーザーが欲しているカテゴリと一致した商品を一覧として見せることが出来る、という事です。
購入する商品を決めていないユーザーに対して、商品の提案が出来る貴重な機会になり得ます。
購入する人が、必ずしもその商品について詳しい訳ではない事を理解しておきたいですね。

SEOを考える上で大切な事

カテゴリ分けを行ったページは、複合キーワードの流入ページにもなる可能性もあります。
上の例だと、「出産祝いの商品券」カテゴリページであれば「出産祝い 商品券」というキーワードの流入ページになる可能性があります。
カテゴリトップページを上手に扱う事はミドルキーワードなどからの流入増に貢献する、という事も意識したい所です。

ただ、多くの場合、動的に生成されるこれらのページでSEOを行う場合、いくつか注意すべき点があるのも事実です。
データベースの設計などにより考え方が変わる部分もありますが、以下に3つだけポイントを記載しておきます。

URLの永続性

動的URLの場合などで、パラメーターが変わってしまい、しょっちゅうURLが書き変わる、という状況だと、検索エンジンからの評価がされにくくなってしまいます。
URLの永続性は、ページの評価を得る為に必須の項目だと考えて下さい。
どうしても変わる場合は、旧URLからの301リダイレクトなどを行いたいですね。

分割されたページの対処

分割されたページはページネーションの設定を行うか、インデックスを制御し2ページ目以降を検索結果に表示しない様にしましょう。
個人的にはページネーションを設定する事がお勧めですが、ここはサイトに合わせて使い分けて下さい。

参考
ページネーションを適切に処理するrel=”next”とrel=”prev”を使おう

商品の並び順

理想的なのは、売れ筋商品、人気商品、流行の商品を出来るだけファーストビューに入りやすい上部に持って来る事です。
流行り廃りがあるジャンルのECサイトの場合などの場合は、確実に設定しておきたい所です。
深く考えずに、価格順や、あいうえお順で商品を並べる、という事は避けた方が良いでしょう。
ソートするにしても意味を持たせて下さい。
出来る限り、良いものを早く見つけて貰える様に設計すべきだと思います。

今回の記事のまとめ

ECサイトに限らず、サイトの構造化が大切だと言われる様になって来ました。
情報が整理されているサイトは、SEOで成功している事が多いですし、ユーザーにとっても使いやすいものが多いと思います。

今回、カテゴリ分けがとても親切に出来ているECサイトを見る機会がありましたので、そこから派生させて記事にしてみました。

ユーザーの事を理解しているサイトはやはり強いな、と思いました。
押し売りでは無く、ユーザーの知りたい、に対して、提案が出来ているんですよね。

オリジナルの何かが無くても、今あるもので工夫する、というのは僕の好きな手法の1つです。
オリジナリティが無い、と考えている方が居るのであれば、是非とも今あるもので何とか出来ないだろうか?という事を考えてみて下さい。

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