ペンギンアップデートが先月末に実施されてから、1ヶ月が経とうとしています。

良質なサイトをより高く評価するために
が、Google ウェブマスター向け公式ブログに投稿されたのが2012年4月25日でした。

検索結果全体への影響が英語圏で約3.1%程度と言われています。
日本に導入されていませんが、初代パンダアップデートが検索結果の11.8%へ影響があったと考えると約4分の1です。
思ったほど大きくはありませんね。

ペンギンアップデートについての公式情報

もう、かなりのSEO関連のブログで同様の情報が出尽くしていますので、今更感もありますが、一切書かないのも気持ちが悪いので記事にしたいと思います。
ペンギンアップデートの一番の目的は、冒頭のリンクのタイトルの通り「良質なサイトをより高く評価する」です。

Googleは冒頭の公式ブログの記事の中で、ホワイトハットSEO、ブラックハットSEOという言葉を用いています。
そして、ブラックハットSEOを行なっているサイトの順位を下げる措置を行った、とあります。

ブラックハットSEOとは、Googleが定めたガイドライン違反を行い、不正に検索順位を上げようとしているサイトのことです。

Googleが定めるガイドラインは以下のリンクから確認可能です。

もし、皆さんのサイトの中に当てはまる様な内容があれば、今すぐやめたほうが良いと思います。

1か月間で良く見かけたペンギンアップデート関連の情報

Googleはペンギンアップデートを行った事と、ブラックハットを行なっているサイトの順位を下げた事は発表しましたが完璧ではありません。

海外SEO情報ブログさんのペンギン・アップデートを導入したんだけど質問ある?の記事の中で、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が、

完璧なアルゴリズムはない。完璧を目指してはいるが「以前よりも良くなったか?」が我々の判断基準だ。

と答えている事からも仕方がない事だと言えます。
ブラックハットでは無いサイトをブラックハットを判定しないためにも、そうした措置を取らざるを得ませんよね。

ちなみにペンギンアップデートは常に動いている訳ではありません。
ある程度の感覚を置いて改良を重ねながら定期的に行われる様子です。
次のペンギンアップデートはいつになるのでしょうか?

パンダアップデートは1ヶ月に1度程度、改良を重ねながら行われている様子です。
同じくらいの間隔で行われるとすると、そろそろ第2波が来そうですね。

1度目のペンギンアップデートでは、幸いな事に(?)僕の管理しているサイトへは影響はありませんでした。
過度に怯える必要はありませんが、それでもマイナスと見なされそうな箇所は積極的に取り除く必要がありますね。

ペンギンアップデートが出始めの頃よく勘違いされていた様子ですが、自演リンクを受けているサイトだけが影響を受けるものではありません。
サイト内のガイドライン違反箇所も補足される可能性があります。

ちなみにサイト内の問題としては、

  • 隠しテキストの使用
  • キーワードの詰め込み
  • コピーコンテンツの量産

などです。

サイト外部要因としては

  • 301リダイレクトスパム
  • 過剰な相互リンク
  • 無作為なディレクトリ(リンク集など)登録
  • 有料リンクの購入

などが挙げられます。

その中でも影響を受けたサイトの情報として良く目にしたものとして、

  • 過剰な相互リンクを行なっていたサイト
  • 大量のサイトが無作為に登録されているリンク集からのリンクが多数のサイト
  • ワードサラダからの文中リンクを多数受けているサイト

が多くある様子でした。

実務レベルでSEOに携わっている方で、こういった状況が確認できた場合、ペンギンアップデートの可能性を疑ってみましょう。
早急に、上記のリンクなどを解除する必要がある事は言うまでもありませんね。

ここまでサイト内部も見られている、と書いておいて何ですが、内部に違反をしているサイトは外部リンクにも不正なものが多く、純粋に内部のガイドライン違反が原因で順位下落したと思われるサイトを僕が実際に確認する事は出来ませんでした。
(内部が原因で補足されたサイトについても聞いているので間違いなくあると思います)

逆に外部リンクがスパムだらけだけれども、内部状態に違反は少ないというサイトは結構見かます。。
わざわざガイドライン違反をするなんて勿体無いですよね。。

ペンギンアップデートが原因かどうかをどう見分けるのか?

ペンギンアップデートが原因かどうかを見分ける具体的な方法はありません。
今ならペンギンアップデートが実施された時期が発表されたので、ある程度、わかるかも知れませんが、今後も様々なアルゴリズムが登場したりするでしょうし、いつまたペンギンアップデートが行われるかも分かりません。
そうなると、急にランクダウンした原因が、Googleに手動で行われたものなのか、ペンギンアップデートなのか、それとも別の要因なのかを切り分ける必要が出てきます。

その切り分けの1つに役立つのが、再審査リクエストです。

ちなみにペンギンアップデートは自動アルゴリズムなので、再審査リクエストは役に立ちません。
これは、Googleも明言しています。

切り分けに役に立つのは再審査リクエストを送った結果です。
手動でのペナルティを課していない場合は、
サイトのドメイン の再審査リクエスト: Webspam チームによる手動の対応は行われておりません
という旨の通知が届きます。
これが届いたにも関わらず、大幅なランクダウンが見られた場合はペンギンアップデートに補足された可能性が高いです。

そして、ペンギンアップデートに補足されていた場合は、次回のペンギンアップデートまでに違反箇所を直して待つしかありません。
まだ、2度目のペンギンアップデートが来たという情報はありませんのが、2回目のペンギンアップデートが行われた後で順位の回復するサイトが現れるのか気になりますね。

不当にランクダウンさせられた、と思ったら

不正なリンクの形跡も過剰な相互リンクも、ましてや隠しテキストやコピーコンテンツも無い。
どうしても原因が見当たらない場合、不正なランキングダウンという事で、申し立てフォームが用意されています。
英語のフォームですが日本後でも送信可能です。

Feedback on our recent algorithm update (“Penguin”)

フォームの以下の部分に必要な情報を入力して送付しましょう。
*の項目は必須入力箇所となっています。

URL of a page affected by the update *
にはランクダウンが確認されたサイトのURLを記載します。

Query which shows non-ideal results *
にはランクダウンが確認されたキーワードを記載します。

Comments
は備考欄のようなものです。

このフォームから申請を出せるのは、「うちのサイトはガイドライン違反なんてしていない!」と自信を持って言える場合のみです。
何でもかんでも送るのはやめましょうね。

ただ、申し立てたからと言ってランキングが戻るわけではありません。
よく、パソコンを使っていてアプリが強制終了した時に「プログラムに問題が発生しました。内容について送信しますか?」
といったメッセージが出てきますが、それと似たようなものです。

でも、本当に不正なランクダウンがあったサイトは遠慮なくフィードバックしましょう。
更に改良が加えられたアルゴリズムが出来上がる助けになりますし、僕ら自身を助けてくれる筈です。

今回の記事のまとめ

ペンギンアップデートから1ヶ月が経過して、ようやく記事を書きました。。
遅いですね。
スイマセン。。

情報が出揃ってからこの記事を書いているので書きやすかったのですが、既に知っている情報のまとめになってしまいました。
でも、こういった記事は、いくつあっても良いのかな、と思っています。

今回は、1か月間、僕が見たペンギンアップデート関連の記事をほぼ全て(同じような情報はいくつか除きました)記載したいと思います。

SEOに関わる情報については、1つの変更に対処する為に、これだけの情報を収集しているんだな、と改めて思いました。
別に今回のペンギンアップデートに関してが特別多い訳ではなく、SEOを理解する為に読み漁った資料はどれだけあるか分かりません。。
それでも足りない所だらけだ、と感じています。

これからも地道なインプットとアウトプットのくり返しをする事がSEOを理解する方法なのでしょう。

ペンギンアップデートに関する参考記事

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。