サイトへのリンク詳細クリック

過去のSEO施策が原因でGoogleから警告を受ける、というサイトがここ数年で増えています。
特によく話題に上がるのが、「不自然なリンク」に関するGoogleからの警告だと思います。

Googleが定めるガイドラインに違反したリンクが多い場合に警告を受けてしまうパターンですね。

今回は、警告を受けた場合、どういった流れで対応するのが良いのか?
についてまとめたいと思います。

かなり長くなりましたが、作業の流れは網羅していると思いますので、この記事を参考に対応して頂ければ、と思います。

リンクのリストのダウンロード

最初にサイトに付いているリンクのリストをダウンロードする必要があります。

Googleウェブマスターツールの「トラフィック」→「サイトへのリンク」→「詳細」をクリックします。
サイトへのリンク詳細クリック

詳細ページの「最新のリンクをダウンロードする」を選択しリンクのリストをダウンロードします。
自サイト内のページにリンクしているドメイン

このダウンロードしたファイルの一覧がリンクのリストです。
この一覧に出ていないリンクも一部ある可能性はありますが、とりあえず、このリストから優先してリンクの切り分けを行う事を理解しておきましょう。

不自然なリンクとそれ以外のリンクの切り分けを行う

次にリンクの選別作業を行う必要があります。
具体的に何をするか?というと、リンクのリストから1件1件URLを開いて、そのリンクが問題あるかどうかを選別する、という作業になります。
1,000件あれば1,000個のURLのチェックですし、10,000件あれば10,000個のURLのチェックです。

自分のサイトに付いているリンクは実に様々なものがあると思いますが、そのリンクが問題あるのかどうか?の判断は結構難しいものだと思います。

意味不明な言葉の羅列の中にキーワードでリンクされているものがある場合などは、不自然なリンクである場合が多いです。
多くの場合、サイト毎に特定のパターンがあります。
前に不自然なリンクのURLパターンの記事を書きました。
参考にして下さい。

不自然なリンク警告を受けたサイトのリンクリストから見つけた怪しいURLのパターン5つ

同じ様なフォーマットの別のサイトから大量のリンクがある、などのパターンですね。
そういったリンクは怪しい事が多いです。

リンクの切り分けですが、YES/NOの2パターンではなく数パターン用意しておいた方がよい場合があります。

  • 良質なリンク
  • ワードサラダ
  • 広告バナーリンク
  • 相互リンク
  • 登録型ディレクトリ
  • 自動生成型サイトのリンク

などでしょうか。
この辺りは、ご自身の管理しやすいように作って下さい。
余裕があればアンカーテキストもチェックしておいたりすると尚良いでしょう。
アンカーテキストが、キーワードに最適化され過ぎている場合も結構あります。

全てのリンクを、何かしらのパターンに分けることが大切です。
まずは、不自然なリンクを探して可視化する事から始まります。

不自然なリンクの削除を検討する

不自然なリンクについては、何かしら人為的な操作がなされて付与されています。
これらを1リンク1リンク、削除する方向で動きます。

以前、SEO業者に依頼したリンクであれば削除して貰うように依頼をしてみましょう。
ただ、きちんと管理されておらず削除不可能な状況になっているリンクもあります。
そういったリンクは後回しにして削除できるものからドンドン外します。

無料ブログからのリンクの場合、無料ブログサービス運営者に問い合わせをしてみる必要が出てくるかも知れません。

はてなさんで、以下の情報がありました。
Googleより「不正なリンク」とされたことを理由とするURL削除依頼

相互リンクの場合、サイト管理者の方にコンタクトを取ってリンクの削除を依頼することになる可能性もあります。

こちらも応じられないパターンが結構あります。
運営会社も、全てには対応しきれないので無理だったら諦めるしかありません。

削除できたリンクは、リンクリストにその旨を記載しておきます。
再審査リクエストで使用します。

削除出来なかったリンクは否認ツールを活用してみる

全ての不自然なリンクが削除できるかどうかは分かりません。
削除できなかったリンクは、リンクの否認ツールを活用して否認を行いましょう。

否認ツールの使用方法については、以前、記事を書きましたので参考にして下さい。

Googleウェブマスターツールにリンク無効化ツールがリリース!

使い方を間違えると正しく否認されない可能性があります。
また、必要なリンクまで否認してしまうとサイトの評価が低下する危険性もありますので、しっかりと調べて、確認をして使うようにしましょう。

それと個人的な経験則ですが、不自然なリンクを1件も削除せずに、いきなり否認ツールを使う、という方法だと、手動ペナルティが解除されない場合が多いです。

セプテーニさんのSEOブログを参考にして下さい。
【事例】Googleの手動ペナルティ解除に否認ツールは有効か?

記事に出てくるデータは目安になると思います。
削除率が高いほど、手動ペナルティの解除率は高いと思います。

否認ツールで否認したURLも、リンクリストにその旨を記載しておくと良いでしょう。

再審査リクエストを送付する

ここまでやってようやく再審査リクエストです。
再審査リクエストでは不自然なリンクとして認識しているURL一覧と、削除したURLリストをGoogleドキュメントにアップして、再審査リクエスト文章に、GoogleドキュメントURLの記載と、どういったリンクを不自然なリンクを認識しており、どれだけ削除出来たのか?を記載します。

ただ、ここをやっていない場合もあると思います。
その場合でも、不自然なリンクと思われるリンクがどれくらい削除できたのか?を記載しておくと良いでしょう。

これも感覚的な事なのですが、再審査リクエストの文面は具体的な方が良い結果になる事が多いみたいです。
結構、ちゃんと読んでくれているのでしょうか?

否認ツールを使ったリンクがある場合は、否認ツールを使用して、削除できなかったリンクの否認を行なっている旨も記載します。
否認ツールを使用した場合、ツール使用後、2~3日後の再審査リクエストが良いとされています。

特に決まったフォーマットはありませんが、

不自然なリンクと思われるリンクの内、削除可能なものを削除致しました。
削除したリンクの内訳としては、
http://○○.com/ の様なサイドバーからのリンク
http://○○.net/ の様なリンク集からのリンク

を1200リンク削除致しました。
削除したリンクの内訳をスプレッドシートに記載してあります。

スプレッドシートURL

また、一部のリンクに関しましては、サイト管理者が不明、もしくは連絡が不可能な状態の為、削除が出来ませんでした。
これらの一部のリンクに関しまして、リンクの否認ツールを使用し、リンクの無効化を申請しています。
リンク否認ツールを使用したURLに関しましてもリストに記載しております。

スプレッドシートURL

今後はGoogleガイドラインを理解し、遵守してサイト運営を行わせて頂きます。

といった内容が良いと思います。
必ずしも、この通りでは無くても問題ありません。

サイトによって記載する内容は大きく異なるでしょう。

再審査リクエスト送付の後は何をするのか?

もし、再審査リクエスト後に、手動ペナルティを解除する旨の連絡があった場合は、手動ペナルティ解除となります。
これで対応は完了です。

再審査リクエストを送付すると、受け付けました、というメッセージが数日中に届きます。
その数日後に、再審査リクエストの結果が返って来ることが多いです。
この結果に関しては、混み具合にもよるのか、数週間かかる場合もあります。
気長に待ちましょう。

もし対応が不十分で再審査リクエストが通らなかった場合は、リンクリストを精査した中から、改めて不自然なリンクの基準を厳しくして、削除の判断を行ったり、別のリンクチェックツールを使って、チェックしたリンクに漏れが無いかどうか?を探します。

ウェブマスターツールのリンクも定期的に更新されますので、定期的にダウンロードして差分を見るのも良いと思います。

再審査リクエストのリテイクは、この作業の繰り返しです。
手動ペナルティ解除の連絡が来るまで作業は続きます。

再審査リクエストに関する諸注意

以前書いた記事の再掲ですが、再審査リクエストに関する誤解や注意点を書いておきます。

今回の記事のまとめ

自分のブログを読み返してみて、不自然なリンク関連の内容が結構あったので、再審査リクエストまでの流れについて記載してみました。

特に難しい作業ではないですが、大変なのはお分かり頂けますでしょうか?

僕はこのペナルティ解除の作業をしている方だと思いますが何度やっても大変です。。
リンクを大量みていると結構疲れますし。。

この記事が、不自然なリンク警告を受けた方のお役に立てましたら幸いです。
可能であれば、この警告を2度と貰わない様なサイト運営をして頂きたいと思います。

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。