SEOは言わずと知れた[検索エンジン最適化]の事です。
サイトのコンテンツや構造を検索エンジンにとって分かりやすい状態にして、サイトの情報をきちんと検索エンジンへ伝える事で、検索結果で上位表示されやすい状態へする事です。

最近、SEO以外にも様々な[最適化]が増えて来ましたので代表的なものを3つ(1つ補足)取りあげておこうと思います。

・LPO[ランディングページ最適化]
検索、もしくは広告などでサイトを訪れたユーザーを目的の情報へ向かわせる為に、最初に訪れるページの情報や動線を設計し、目的の情報がありますよ、と思わせる為のページ設計の事です。
よくECサイトで見かける長いページをランディングページと言ったりします。
LPOは奥が深くABテストを重ねたりして最適な情報を探っていく必要があります。
ユーザーの目線の動き、スクロールせずに入ってくる情報の有用性を計算する必要もあります。
ちなみに該当ページを見た時にそのページが有効かどうかを判断する為の時間は8秒程度と言われております。(私は何となくですが、もう少し短い気がしています)

参考サイト
「売れる」コピーを書く時に参考にするべき7つのランディングページ

 

・SMO[ソーシャルメディア最適化]
SEOが検索エンジンからのアクセス数向上を狙う為の最適化なら、
SMOはSNS(Twitter、Facebook、mixiなど)やブログ、掲示板、ソーシャルブックマークなどで話題になったり口コミでサイトを広めてアクセス数を増やす手法です。
はてなブックマークのホッテントリを狙うとか、今風ですよね。
CGMが増えて来た昨今のウェブ業界では集客手法として重要なものとなっております。
マーケティングで用いられるAISASという最近の消費者の行動パターンからも無視できないでしょう。
でも、企業サイトなどが狙ってSMOを行う為のコンテンツ設計は本当に難しいものだと思います。

■CGM…消費者創造媒体の事。食べログのような口コミサイトの様に消費者自信が情報発信者になって創り上げるメディア

■AISAS…「Attention」(注意)→「Interest」(興味)→「Search」(検索)→「Action」(購買)→「Share」(情報共有)の頭文字から取ったものです。
ざっくりとですが、「Search」(検索)がSEO「Share」(情報共有)がSMOですね。
ちなみにAISASの前は「AIDMA理論」が主流でした。
AISASは株式会社電通の登録商標です。

 

・EFO[エントリーフォーム最適化]
ウェブサイトなどで、エントリーフォームからの情報入力の手間を減らすことで、途中離脱(ECサイトなどでは「かご落ち」とも呼ばれます)を防ぐための最適化です。
例えば、

  • 郵便番号を入力したら住所が途中まで入力される
  • そもそも入力項目を絞る
  • 入力漏れがあった場合、その場所にフォーカスして説明する

などなど、フォームをユーザーにとって出来る限り親切にしてあげる事が挙げられます。

上で説明したLPOとセットで考えて、サイトを訪れたユーザーをコンバージョンへ繋げる為に用います。
コンバージョンに至る過程のラストがエントリーフォームからの送信ですから気が抜けないですよね。

ちょっと横道に逸れますが、エントリーフォームなどのユーザビリティに関わる部分に関しては、
私も思う所がありまして

  • 住所を入れる項目が半角数字が使えなくて○丁目の数字を全角に直さないと次に進めない
  • たくさんの項目を入力して最後に送信ボタンを押そうとしたらそこはリセットボタンで入力項目が全部消えた
  • 「必要な情報が入力されていません」というメッセージは出ているけれども、そもそも何が足りないのか分からない

なんて事があったりすると、PCの前で悶え苦しむので本気で何とかして欲しいです。

というか[送信ボタン]の横にある[リセットボタン]って要りますかね?
トラップとしか思えません。

元Webディレクターとしてはこういう仕様でリリースするのは、どうかと思っています。
あと、入力に関するミスを指摘する時のエラーメッセージは意外とぶっきらぼうで失礼だったりしますしね。
エントリーフォームにもマナーは必要だと思います。

 

補足ですが、アプリ開発をされる方にはASO[App Store(アップストア)最適化]があります。
ご自身、もしくは自社で開発したiPhone・iPad アプリのストア内での検索結果で上位表示される為の手法です。
ヤラセのレビューなどはダメですが、SEOと近い概念なのでSEOに携わっている方は勉強しておくのも良いと思います。

参考サイト
ASO – App Store(アップストア)最適化のポイント – テキスト、ダウンロード、レビュー::SEM R

 

最後の方は私の意見がガンガン入っていますが、こうして考えてみると本当に沢山の[最適化]が溢れてきました。

どの概念も言葉として誕生したのは最近かも知れませんが、EFOなどは、その概念が存在する前から制作の現場では気にされていましたし、CGMという言葉が出始めた頃からSMOは自然と気にされていたと思います。
これからも様々な最適化が出てくると思いますが、時代に取り残されないように言葉の意味くらいは押さえておきましょうね。

 

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。

追記:ASO[App Store(アップストア)最適化]について追記しました。 

2012年4月16日追記
同じ切り口で、この記事よりも以前に書かれているブログがありました。
意図的に記事を真似た訳ではありませんが、お詫びして該当記事へのリンクをさせて頂きます。

「なんとか最適化」のまとめ