発リンクに関する警告

僕が知人から相談を受けたサイトで、同じ日にウェブマスターツールに同じ警告が届いたサイトがありました。
不自然なリンクに関する警告だったのですが、
文面が「自サイトへの~(省略)~リンク」ではなく
「他のサイトへの~(省略)~リンク」というものでした。

発リンクに対しても警告は来る

僕が記事を書いている時点で、既にSEO is DEAD!! WEB in the morningさんが情報をアップしております。

参考
発リンクに対して不自然なリンクメッセージが届く

僕が知人から相談受けた、あるサイトには2012年5月9日に以下のメッセージが届きました。
3つサイトがありまして、同じ警告が同じ日に届きました。
発リンクに関する警告

引用として記載しますと、

http://www.あなたのドメイン/ で検出された不自然なリンクに関する Google ウェブマスター ツールからのお知らせ

http://www.あなたのドメイン/ のサイト所有者様 / ウェブマスター様

このたび、貴サイトの一部ページで、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反した手法が使用されている可能性があることが判明しました。
具体的には、PageRank を操作する意図で設定された可能性のある他のサイトへの人為的または不自然なリンクがサイト上にないかどうかをご確認ください。不自然なリンクの例としては、PageRank を転送するリンクリンク プログラムへの参加が挙げられます。
Google の品質に関するガイドラインに沿うように修正することをおすすめします。修正が完了したら、サイトの再審査をリクエストしてください。
この問題の解決方法についてご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご利用ください。
お手数をお掛けしますが、何卒ご理解とご協力賜りますようお願い申し上げます。

Google サーチ クオリティ チーム

と記載されています。

PageRank を操作する意図で設定された可能性のある他のサイトへの人為的または不自然なリンクがサイト上にないかどうかをご確認ください。

と記載されている部分が、自演リンクを受けているサイトへの警告と文面が異なりますね。

警告を受けたサイト内の問題箇所は?

3つのサイトは全てサテライトサイトでした。
コンテンツも、ほぼありませんでしたし、お世辞にもサイトの質が良いとは言えません。
本当に被リンクの為のサイト、という感じです。

サイト内に、自動相互リンク集を設置しており、かなりの数のサイトが無作為に登録されていました。
登録サイトのジャンルもバラバラです。
別の相互リンク集サイトへリンクしているのも確認しました。
別に相互リンク集を否定する訳ではありませんが、無作為に発リンクを生成し続ける相互リンク集は、やはり危険なのでしょうね。

どうしても、相互リンク集を設置したい場合は、キチンと管理を行わなければ危険でしょう。
今回のサイトは特に管理されている様子も無い、放置されていた様なサテライトサイトでした。

発リンク警告への対応方法と実験

被リンクとは違って、こちらで100%管理可能な発リンクに対する警告ですから、該当のページを削除するなりして再審査リクエストすれば対応完了出来ると思います。

ただ、仕事では無く、僕が知人から個人的に受けた相談でしたので、悪影響が出ないと思われる範囲で実験をさせて貰いました。
一応、相談料という事にしていますw

相互リンクページを削除したサイト

これで、サテライトサイトとしての機能は失いますが、警告部分の修正にはなります。
再審査リクエストには、問題となるガイドライン違反をしているページを削除した事を記載し削除したURLも記載しています。

こちらのサイトは、再審査リクエストを送ってから1週間程度で、
「http://www.あなたのドメイン/の再審査リクエストを処理しました」
というメッセージが届いています。

全ての発リンクに【nofollow属性】を付けたサイト

これもリンク先にPageRankは渡さなくなりますので、警告を受けた部分への修正完了となるハズです。
再審査リクエストには、ガイドライン違反をしている全ての発リンクに【nofollow属性】を付与した事を記載しました。【nofollow属性】を付与した発リンクが掲載されているページのURLを記載してあります。

こちらのサイトにも、再審査リクエストを送ってから1週間程度で、
「http://www.あなたのドメイン/の再審査リクエストを処理しました」
というメッセージが届いています。

トラフィックだけは確保出来る自信があるサイトには、リンクに【nofollow属性】を付けて相互リンク集を放置しておいても問題は無いかも知れません。
トラフィックを生むようなサイトに警告が来ることは考えにくいと思いますが念のため。

それと、相互リンク目的の場合【nofollow属性】を勝手にリンクに埋め込むのは、ちょっとどうかと思いますので、キチンと相互リンク先へ説明した方が良いと思います。

警告を無視したサイト

「該当サイトは削除しようと思う」という事を言われたので、警告無視をしてもらって経過を観察する事にしました。
積極的に警告を無視するのは僕も初めてです。
警告を受けた事がある方は、無視をするとどうなるのか一例として参考にして下さい。

発リンク警告無視によるインデックス削除

上記の様に2012年5月29日(この記事を書いているちょうど、その日!)にインデックスが削除されました。
警告を受けたのが2012年5月9日ですので、約20日間の放置で削除された事になります。

3ヶ月放置でもインデックス削除されなかったサイトを見たことがありますので、サイトによるものなのか、警告の種類によるものなのか分かりませんが、個人的には削除されるまでのスピードが早いな、と思いました。
1サイトだけなので何とも言えませんが、発リンクに関する警告への対処は比較的厳しいのかも知れませんね。

サテライトサイトを運用していたり、相互リンク集を設置しているサイト管理者の方は、警告について細かく確認する事をお勧め致します。
警告を受けてインデックス削除されたサイトから発リンクの受け続けるというのは良い状況だとは思えません。

今回の記事のまとめ

今回の事例について、本当はアクセス数の推移も掲載したいのですが、Googleアナリティクスを入れておらず(恐らく3サイトとも殆どアクセスは無いと思います)、順位も取得していませんでしたが、僕のブログを見てウェブマスターツールにだけは登録していた様子でした。

身近な所で役に立てていて嬉しく思いましたw

とりあえず、警告無視した後の経過が見れたので個人的には面白く感じました。
協力してくれた知人に感謝です。

このブログを見ている皆さまは、警告無視の危険性と無作為な発リンクの危険性をご理解頂ければ、と思います。

個人的には、発リンクの警告を受けたサイトから、被リンクを受けていたサイトには、何かしらの警告が届いていないのか?が気になりました。

※本ブログに記載されている情報は、私の見解に基づく場合が多々ございます。
 掲載記事を参考にした事による損害については、その責任を負いかねます。
 自己責任で、掲載情報を参考にして頂ければと思います。