参加から少し時間が経ってしまいましたが、2012年8月26日にCSS Nite in SAPPORO, Vol.5「マーケティング発想のWebプロジェクト」へ参加して来ました。
どのセッションも面白く、勉強になった部分もありつつ、自分自身の考え方の方向性であったりを確認できたイベントでした。
何となく札幌では、マーケティング系のイベントが少ない感じがしていたので、個人的にWebマーケティングをテーマにしているこのイベントは、これからも続いて欲しいな、と思っています。
各セッションを簡単に振り返る
すぐに活用できるWebコミュニケーション
~いまWeb専門会社に求められていること~
川手 貴絵(かわて・きえ)氏
形の無いWebというサービスを売る上で、大切な事、心掛けている事について、営業の立場からお話頂きました。
僕はずっとバックヤードの仕事をして来ているので、営業の方のお話は新鮮でした。
お話されていた事は、お客様と良好な関係を築く方法
メールも電話も、FAXもFacebookもチャットワークも。。
あらゆるツールを使って最良なコミュニケーションを行い、安心してサービス提供を行う事の大切さを感じました。
僕は割とメールだけで仕事をしてしまったりする傾向があるのですが(言った言わないを避ける意味で)、コミュニケーションのチャネルを増やすことを考えてみる、というのも1つ大切なのかな、と思いました。
サービス提供する人間なので、おもてなしの心って大切なんですよね。
ビジネスとしてのWebデザイン ~発注のおきるメカニズム~
鷹野 雅弘(たかの・まさひろ)氏
僕らWeb業界で働く誰もが思う、発注って何で起こるんだろう?
と言う部分がポイントのセッションでした。
Webの発注が起こるのは、Webサイトが欲しいからではなく、利益を上げる手段としてWebが良いと思っているだけ。
これを忘れてはいけませんね。
そんな仕事が発生する為に僕らが行わなければいけないのは何なのか?
というワークショップがありました。
結局、仕事は人からしか発生しません。
つまり、誰かから選ばれなければならないわけです。
僕自身を考えてみてもそうですが、何かお願いしたい仕事があった時、頭には、○○さんに聞いてみよう、という考えが浮かびます。
人の名前が浮かぶんですよね。
選ばれる人間になる為に、僕らは成長し続けなければいけないんですよね。
そして、自分自身を知ってもらう必要があると思っています。
クライアントの要望にこたえるWebサービス開発
~「らせん型ワークフロー」のススメ~
関谷 繭子(せきや・まゆこ)氏
これまでの、開発フローと、「らせん型ワークフロー」の比較と、良い所についての説明がメインでした。
開発の中で大切にされている事、その心得について、分かりやすくお話して頂けました。
仕様や要望は変わるものである事を受け入れて、では、どうやって、その要望に答え続けるのか?
という事を実現するために、戻れないフローでは無く、繰り返すサイクルにする、という方法を取っていました。
また、ユーザーの要望の根底にある「なぜなら」を理解する事で、上位の要求を理解する事も出来る、という部分が面白かったです。
要望に振り回されず、開発を行う為に、この理解は必須だな、と思いました。
関谷さんのスライドは、スライドシェアで公開され、はてブのホッテントリに入っていました。
リアルにもWebにも効く! 実践コピーライティング
益子 貴寛(ましこ・たかひろ)氏
実践的な、ワークショップも取り入れた、コピーライティングに関するセッションでした。
テキストで情報を伝える、というのはWebの基本的な情報伝達手段であり、非常に大切です。
SEOでも、テキストの情報が最も重要視されます。
伝えたい事を上手く盛り込み、Webの弱点も理解しつつ、コピーとしてページ内に適切な長さで入れ込む。
この辺りの大切さ、難しさ、がワークショップも含めてお話されていました。
ワークショップをやってみて分かったのですが、何も聞かない状態でサイトを見るのと、見るべきポイントを教えられた後でサイトを見るのでは、視点が違うんですよね。
「あ、ここが足りない」って気付けたりします。
聞いてすぐやる、という事の大切さも見えた気がしました。
インバウンドを受け止めろ!
ちょっと先にあるWebストーリーの作り方
佐藤 みつひろ(さとう・みつひろ)氏
今、話題になっている、インバウンドマーケティングについてのお話でした。
今回のセッションでは、一番、時間が足り無さそうに感じました。
概念的なお話も多かったのと、マーケティングって大きな概念なんだなぁ、と思いました。
マーケティングって抽象的な気がしますし、頭に何かが付く事が多いですよね。
Webマーケティング
インバウンドマーケティング
検索エンジンマーケティング
などなど。
色んな分野に取り入れられつつ、色んな概念を作って来ました。
きっとこれからも増えるんでしょうね。
Googleが提唱しているZMOTメンタルモデルのお話も出て来ました。
ここに絞ったセッションでも、面白かったかも知れません。
とにかく、マーケティングとは広義だなぁ、と改めて思いました。
“地図 vs コンパス” “エキスパート vs スマートクラウド”
あなたにとって大切なのはどちらですか?
林 千晶(はやし・ちあき)氏
最後のセッションであり、全てのセッションの総括の様なお話でした。
Webに携わる僕らは、今、変革の前に居る。という部分はとても心に残っています。
もう1つ、僕も感じていた事なので、共感出来たのですが、
Webデザイナーという言葉は無くなって、ゴールを達成する為に、Webデザインを担当するプロフェッショナルになっていくはず。各プロフェッショナルがゴールを理解していない状態では、デザインもプロジェクトも成功は難しい
という発言がありました。
僕らは、Webの中の特定の分野のプロとして、生計を立てています。
今後は、プロジェクトを達成する一人のプロとして、自分が出来る事でWebに携わる事になるだろうな、というのは、深く思いました。
ゴールを共有していないと、プロジェクトって成功が難しいんですよね。
Webも、それだけ難しいものになりました。
変革後も、第一線で活躍していたいな、と自分自身が思って、セッションは終了しました。
今回の記事のまとめ
札幌で行われたWebマーケティングのセッションである事に深い意味を感じました。
札幌でWebに携わる多くの方が参加したイベントでしたが、皆さん、とても熱心で、札幌のWeb熱も凄いじゃないか、とかなり刺激を受けました。
CSS Nite in SAPPOROは更に続きます。
これからも参加して行こうと思います。
参考
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