SEOの現場でコンテンツを作りましょう、と提案すると無意味なページを量産してしまい、全く意味が無かった、という事が起こる場合があります。
そもそも、相手への伝え方の問題もありますが、コンテンツ作成の依頼をしておきながら、出来上がりをみて「これじゃ意味がありません」ではクレームになってしまいます。

コンテンツ作成の基本的な考え方

よくある勘違いに、コンテンツ(ページ)を増やす事がSEO上、有利だ(と聞いた)からとりあえずコンテンツを追加する、というパターンがあります。

これをやってしまうと、サイトテーマという、何について書かれているサイトか?という部分が検索エンジンにうまく伝わらず、結局SEO的な効果が無い、という悲しい結果に終わってしまう可能性もあります。
折角作るんだったら、意味のあるものを作りたいですよね?

大切なのは、訪れるユーザーが知りたがっていると思われる事を想定してコンテンツを作り込む事です。

例えば歯科医院のサイトであれば、
ユーザーは
休診日や診療時間を知りたがっているだろう。
→休診日や診療時間のコンテンツを作る

場所はどこにあるか知りたがっているだろう。
→アクセスマップに関するコンテンツを作る

診療科目について知りたがっているだろう。
→診療科目についてのコンテンツを作る

といった事を(無意識に)考えて、コンテンツを用意していると思います。
上の例は割とベタですが、
例えば、

歯医者のホームページを探している位だから、歯の健康について関心が高いと思われる。
用意すべきコンテンツとしては、

  • 歯に良い食べ物
  • 歯の丁寧な磨き方
  • 虫歯予防のちょっとしたコツ

自費診療になので、支払い方法が不安だ、と考えている人が多いと思われる。
用意すべきコンテンツとしては、

  • 支払い方法のイメージ
  • ローンシュミレーター
  • カード決済に関するコンテンツ

上記の様なコンテンツを用意する事で、ユーザーが知りたがっている答えを沢山用意できます。
この答えを用意出来た数が、ユーザーからの評価=サイトの価値になります。
価値を高める事で検索エンジンからの評価も上がると考えられています。

ユーザーの為のコンテンツが多いサイトは強い

当たり前の事ですがコンテンツはユーザーの為に作るものです。
これは忘れてはならない大原則です。

狙ったキーワードで上位表示する為だけを考えてコンテンツを作るという考え方だと、上位表示しているサイトをお手本にしてしまい、ほぼコピーした様なコンテンツが出来上がって思ったよりも評価されなかった、という結果になり得ます。

ただ、勘違いしてはいけないのは、似たりよったりのコンテンツは評価されにくいですが、人気サイトのコンテンツから学ぶ、という行為は意味があると思います。
(ちょっとややこしいですけど。。)

コンテンツに関しては、もはやマーケティングの領域ですが、SEOがテクニックでは無くなって来ている、と言われいる要因はこういった所にあるのでしょう。

記事のまとめ

検索エンジンは、より人の考え方に近づいて来ていると言われています。
たまに例外はありますが、おかしな検索結果を返していないのは、より言葉の意味を理解出来るようになっているからに他なりません。

ちょっとした例ですが[欧米か]で検索してみて下さい。(例えが古くてスイマセン。。)
お笑い芸人の「タカアンドトシ」について書かれているサイトが少なからず表示されているのでは無いでしょうか?
これは、彼らのネタを検索エンジンが理解しており[欧米か]で検索するユーザーは「タカアンドトシ」を探しているのだろう、という事を理解している事を示しています。
彼らが「欧米か」というネタをやらなければ、全く違った検索結果になっていたはずです。

検索エンジンはある事柄に関連するワードについてもしっかり理解しています。
(これを関連語共起語と呼びます)

なのでコンテンツを作る意欲あるあなたは、サイト内のキーワードのバランスなんて気にする事なく、サイトを訪れるユーザーが知りたがっている答えになるコンテンツを先に用意してあげましょう。
そこを理解するだけで、コンテンツ作成に関して大きく外れる事は無いと思います。

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