もうすぐ2012年も終わります。
2012年はSEO業界にとって、特に変化の激しい1年だったかな、と思います。
ざっとではありますが、1年間を振り返り、今年何があったのか?を改めて見てみたいと思います。
参考リンクと共に表示していますが、あまり数が多すぎても見にくくなると思いますので、ピックアップして掲載させて頂きます。
Googleからの警告メッセージ祭りで始まった2012年
2012年は、Googleがウェブマスターとの対話を行うとの事で、約70万通の警告メッセージを送付したと話題になりました。
約2ヶ月で、2011年のメッセージ総数を超えていたそうです。
この時期、不自然なリンク警告のメッセージに頭を抱えたウェブマスター、SEO業者の方も多かったのでは無いでしょうか?
僕も苦しんだ一人ですw
この時に貰った不自然なリンク警告の解除が未だに終わらない、という方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
同時に不自然なリンク警告は無視しろ、という情報も広がりました。
Googleからのトラフィックが必要であれば警告無視はしない方が良いでしょう。
参考
7月には、不自然なリンクが付いている可能性があるサイトへも警告メッセージを送付する、という事もありました。
直近で大変動があったばかりでしたので、かなり混乱があったのを覚えています。
メッセージにイエローフラグがあるか無いかで判断して欲しい、というGoogleからのメッセージもありました。
参考
- Google、無視している不自然リンクへの警告文の変更を発表【メッセージ現物あり】
- 新しい不自然リンク警告メッセージについてGoogleのマット・カッツが公式ブログで詳細を説明
- Googleからリンク無効化の通知を受けた時、SEO担当者はどう対応すべきか?
- Googleの大量警告に関して推測
- Googleの警告メッセージ&最新アルゴリズムの状況に関する現状まとめ
Googleアカウントログイン時のSSL化や、セマンティック検索、SPYWが話題に
Googleがログインしているユーザーの検索情報を取得できなくした事が話題になりました。
Googleアナリティクスで、流入キーワードに(not provided)という表記の割合が増えて来たのでは無いでしょうか?
僕のブログは現在52%まで増えています。。
Search Plus Your Worldとの関連も注目されましたね。
それとセマンティック検索という言葉も出始めました。
参考
- Google の検索セキュリティを強化しました
- Google、SSL検索を日本でもついにデフォルト化 ? Googleアナリティクスの“not provided”が急増&SPYWの下準備は整った
- SPYW (Search Plus Your World) によるGoogleのパーソナライズ検索がかなり強烈 from #PubCon Hawaii 2012(番外編)
- グーグル、検索システムを改良へ 市場シェアの維持目指し過去最大の変更か
- グーグル、検索エンジンの大幅改良を計画か
ペンギンアップデートが登場
過剰SEOへの制裁を与えるアルゴリズムが登場しました。
最初はWebspam Algorithm Update(ウェブスパム・アルゴリズム・アップデートと呼ばれていましたが、後にペンギンアップデートという名前がつきました。
この時、日本にはパンダアップデートが導入されていませんでしたので、パンダアップデートとの違いなどについての情報も出ていましたね。
参考
- Google、「ウェブスパム・アルゴリズム更新」を実行。SEOスパム対策をさらに強化
- ブラックハットSEOたち覚悟せよ、グーグルがウェブスパム対策アルゴリズムを実行した など10+2記事(海外&国内SEO情報)
- 「ペンギンアップデート」 米Google、ウェブスパム対策のアルゴリズムにペンギン(Penguin)と命名
ナレッジグラフが登場し検索結果に変化が
日本へ導入されたのは最近ですが、海外では5月中旬に話題になりました。
有名人や、歴史上の人物など、メジャーな固有名詞を検索すると表示されます。
これがGoogleが膨大なデータを基に構築した新しい検索の形なのでしょう。
意味を理解する検索エンジンへと進化しました。
参考
- ナレッジグラフ型セマンティック検索+ソーシャルグラフ型パーソナライズド検索=史上最強の検索エンジンGoogleとなるか?
- グーグル、「Knowledge Graph」を発表–検索に新しいインテリジェンスを追加
- Googleが過去最大級のアップデートを発表―セマンティック検索実現へ大きく一歩踏み出す
日本への導入に関する記事
Google+と各種連携が強化
検索結果に著者情報の表示が可能になりました。
個人ブロガーなら、是非とも設定しておきたい機能です。
Google+のアカウントと紐付けて、検索結果に自分のサイトが表示された時に、著者名と顔写真が表示される様になっています。
また、GoogleプレイスとGoogle+が統合しています。
Google+の存在感が少し大きくなりました。
参考
- 個人ブロガーなら今すぐ実装したい、著者情報(Authorship)が遂に日本のGoogleでも導入開始
- Googleの検索結果に著者情報を載せる為の手順
- Google、Google+とプレイスページを統合した“Google+ ローカル”を公開
- GoogleプレイスがGoogle+ローカルとしてリニューアル ? 各Google関連サービスとの連携も強化
パンダアップデート日本へも遂に導入
英語圏では、大きな順位変動などがあり話題になっていたパンダアップデートが日本にも導入されました。
2011年2月に英語圏で導入されてから約1年5ヶ月が経過してからの日本導入となりました。
日本導入時の検索結果への影響は5%未満とされていましたが、同時期に大きな変動があり、かなりの影響があった様にも感じられました。
俗に低品質、中身の無いと言われているコンテンツを放置しておくのが怖い状態になりました。
参考
- Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました
- 2012年7月18日、パンダアップデートが日本語にも遂に導入。一部で大きな順位変動あり。
- 2012年7月18日、パンダ・アップデートが日本語・韓国語対応
- 日本到来でパンダアップデートについて再確認
パンダアップデートとは違う様ですが、日本向けに導入されたパンダアップデートの様なアルゴリズムの導入もありました。
独自コンテンツをより高く評価するために
Googleが満を持してリンクの無効化ツールをリリース
ネガティブSEO問題や、スパミーなリンクの無効化を行う事が出来るツールがリリースされました。
Bingは、Googleよりも前にリリースしており、Bingの後に続いてGoogleがリリースしたという珍しい事例です。
無効化を行い、警告が解除された事例は数少ないですが、今後増えてくるかも知れません。
リンクの否認ツールと呼ばれており、必ずしも無効化される訳ではない様子です。
何度も警告を受けてはリンクを無効化する、という使い方は出来ない事に注意しましょう。
参考
今回の記事のまとめ
ここには、主要なものを抜き出して記載しましたが、他にも色々なアップデートがありました。
ファーストビューに大量の広告があるサイトへ影響を与えるページレイアウトアルゴリズムや、クエリと完全一致しているドメインの評価を下げるEMDアップデート、著作権侵害サイトの評価を下げるエマニュエルアップデートなど、細かなものも沢山ありますね。
個人的には、Googleプレイスの順位に影響を与えるヴェニスアップデートも気になりました。
検索周りではありませんが、Facebookページの仕様が変わり、タイムライン表示になったのも2012年3月からです。
皆さんのサイトは、アルゴリズムの変更や、大きなニュースがある度に一喜一憂する、といった事はありましたか?
今年は、特にGoogleのスパムへの対応が厳しくなった年だと感じます。
来年が今年よりスパムへの対応が緩くなる事は考えにくいでしょう。
少なくとも、今年以上に安定したサイト運営を行える様な1年にしたいですね。
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