バックリンクの調査、というのは、SEOを行う上で大切です。
僕は経験がありませんが、競合サイトにスパムリンクを大量に付けるネガティブSEOという手法も存在します。

正直、完璧に防ぐのは難しいのですが、何かが起こるまで気付かなかった、という状況になるよりは良いと思います。
知り合いから聞いた話で、直接、そのサイトに関わっていた訳ではありませんが、1度、手動ペナルティを受けたサイトだった事が影響したのか、ネガティブSEOを受けた事で、順位が飛んだという事があったそうです。
怖いですね。。

ネガティブSEOの事例はレアですが、意外な事に気付かせてくれるのもバックリンクの調査だったりします。
今回はバックリンクの調査を、リンクの動機と価値という視点から考察してみたいと思います。

過去のコンテンツとリンクチェックの大切さ

最近、コンテンツが大切だ、とか、質の高いコンテンツが必要だ、という言葉を良く聞きますが、これらコンテンツの評価に直結するのがリンクだったりする訳です。
運用歴の長いサイトになると、過去に作ったコンテンツを忘れてしまっていたりする事もあると思います。

僕は結構早い段階でバックリンクの調査を行うのですが、その時に、過去の人気コンテンツを発掘する事も少なくありません。
たまに、そのコンテンツは抹消されていて、サイト内の何処からもリンクされていない、という状況になっている事もあります。
勿体無いですよね。

外部から得られたリンクの評価を無駄にするなんて、本来得られているハズのサイトの評価を手放している事と変わりありません。
中には、リンクがされにくく1本のリンクを集めるのにすら苦労する業界のサイトもありました。

こういうサイトの評価1つ1つを大切にする事もSEOでは大切かな、と感じました。

リンクの動機とタイミングを知る事でリンクを獲得する

誰が、どんな動機で、どういったページに、いつ、どうやってリンクしているのか?
これらの情報を仮設を立てて分析する事もお勧めします。
リンクを少しでも得られているサイトは、そのリンクの再現性を徹底的に研究する事で、サイト評価の向上に繋がる可能性もあります。

僕が携わった、あるサイトの事例を出します。
アクセサリーを扱うECサイトに少しだけナチュラルリンクが付いている事を発見したことがありました。
主に男性の方が、指輪のサイズについての説明ページをはてブしていました。
はてブした日付はホワイトデイの少し前でした。

これは、分かりやすいですね。

恐らく、バレンタインのお返しに、彼女に指輪をプレゼントしようとしているのでしょう。
指輪のサイズは、少し特殊で海外と国内でも違ったりします。
この辺りの不安を解消したかったのだと思います。

ECサイトで、その商品を扱う方はプロです。
リンクされる動機と、誰からリンクされやすいのか?が分かれば、比較的簡単に先回りをしてコンテンツを準備してあげる事が出来ます。

このサイトの場合、具体的には、金属アレルギーについてのコラムや、指輪のサイズに関するコンテンツを、指輪の商品詳細ページへ記載したり、ホワイトデイなどの催事特設ページにも記載しました。

ちょっとした工夫ですが、前年の同時期の催事に比べて、流入数も増えました。
リンクも徐々に増えて、同一商品を扱う他のECサイトよりも、頭1つ抜ける形になっています。

1リンクの重みを大切に、リンクの動機を想像する

リンクするのは人ですし、人は動機がなければリンクしません。

あまりページ数がないサイトや、出来たばかりで認知されていないサイトで見つけた貴重なリンクの場合、1つ1つのリンクの重みが、大量のリンクを得ている大規模サイトとは異なります。
貴重なリンクの動機について、想像してみるのは良いかも知れません。

僕は仕事で、必ずしも大規模なサイトを担当する訳ではありません。
そういう地道な作業でサイトの強みを把握し、それを盛り込んだり、サイト構造の改善に活かす、という事を、よく行なっています。

今回の記事のまとめ

以前も書いた気がしますが、リンク分析に関する記事を書いてみました。
僕が携わった事例ですし、リンクを分析して、リンクしてくれる人のニーズを想像し、徐々にサイト評価を高める、という王道の方法をとったサイトです。

僕の中では長期的にトラフィックを集めることが出来た、お気に入りの事例です。

小さなサイトでも、誰かが見てくれて、リンクをしてくれているかも知れません。
もし、動機が想像できるなら、それを活かして、リンクを集められるパターンを考えるのも面白いかも知れません。

リンクベイトの一般化が出来たら凄い事ですよね。

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